たぶや

大人になる度に夢を見る
叶わないけど
夏葉枯れ落ち土に還る
あぁこんな季節だったかな
思い出というには儚くて
弱い私だ　今更になって詩を書いたよ
初恋の君のために
出会ったあの日はどきどき胸が苦しくって
伸びた手は夕焼けに攫われ消えた
眠れなくなる夜にはまた夢を見させて...

あきらめていた
あの日々はもう戻らないけど
見上げればまっさらな空に
無限大広がる可能性
馬鹿にされたって失敗したってほら
長い旅路は終わりじゃないんだから
いっせーのーで駆けて行くんだ
昨日より先へ　繰り返しながら
始まりはもう怖くないさ
スリーツーワンで飛び立つんだ...

揺れた陽炎追い越して
僕らの夏は始まる
思い出溢れるほど
君が教えてくれたね
夏休みの宿題はまだ終わっちゃいないけど
その笑顔見ればほら
全部忘れてしまえるね
嗚呼こんなよく晴れた天気の良い日は
冷えたかき氷食べて家でゲームもいいけれど
真っ青な田んぼを掻き分けて颯爽と...

１＋１の計算よりも浅はかな
私のココロ解き明かしてほしいの
(ほわほわしちゃう)
使い古した計算用紙かき消して
君のキモチ今もわからないままで
胸のドキドキ壊れちゃうかも
なんてありふれた言葉じゃ
足りないくらいの恋だから
すれ違うとき視線送るよコンタクト
平静保って...

潮騒いだ蝉時雨カーテンに浴びて
駆け出すわつば広の裾掴んで
大きな声で叫ぶ
それもどこか無気力で
泡沫に溶けた鳥を想い抱いていた
　　　
憧れは遠くて目は霞むけど
君も夢見ていたはずだろう
夏の青に目を閉じた
けれど諦めないで...