たとえば、さあ
詩:赤りんご@
たとえば、さあ
ah・・・
たとえて、みたらさあ、ほら
「雨が降ったんだ今日は」
「靴の中が気持ち悪かったなあ」
「外に出たけど雨は嫌いかな
・・・嘘だ」
今なら走れば間に合う距離が
僕の左手が君を引き止めてしまう
それで、いいんだ
茶目っ気無しで
これで、よかったんだ
よなあ。
君ができるピアノはできない
君が聞ける音は聞けない
君が知る世界は知らない
君が分かる心は分からない
「僕だけの心臓なんかじゃない、
皆が大切な心臓なんだ」
結局僕が大事なんじゃなくて
命を捨てさせるのが嫌なんだろう?
自分のせいで、
他人のせいで。
君のせいで、僕のせいで。
自虐的な僕に君は手を差し伸べたけど
正直嘘なんて信じたくないよ
「たとえば、さあ
僕が死んだら
僕の心は飛んでいくけど
ほらね、あの
空に僕が
いる世界を想像してね」
「そんな事言わないでよ」
なんて、ああ
君らしくないね
なんて、たとえばだけど。
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