ずっと目の前が暗かった
明るい未来を見る目を亡くしてしまった
今朝も深く想像したんだ
青写真を描くのは嫌いじゃなかった

夢の中の僕は活き活きしていたんだ
これが僕の望む姿なのか
想像よりもずっと叶えられる気がした
気のせいかもな

冷たいよ
今日も雨が降った 雨が降った
言葉にできないほど煙る空模様を飛ばす風はなかった
思い出せるだけの群青
太陽を浴びたい 
焦げ付いてしまいそうなぐらい強い日差しを
僕のこころが腐らないように

やっと足が動いたんだ
微かな光を信じてみたくなった
不安は変わらないけれど

誤魔化すように作った、笑顔の奥に隠れたものをずっと
抉り出している

笑えないよ
青い空は見えない 今日も見えない
不安を掻き消すぐらいがむしゃらになれる強さもなかった
青白い顔が歪む
温もりを知りたい 
思わず泣いてしまうぐらい心地よい体温を
僕のこころが凍らないように

軽い気持ちじゃだめだった
希望なんて気のせいだと思い知った
杖が折れたんだ

もういやだ
頑張ることはやめた 全部やめた
慣れることもできず後悔になったものが蟠っている
暗い思考は消えない
全部消したい 
この身を潰してしまうぐらい辛い感情を
僕のこころが壊れないように

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

亡目

諦めとは、短絡的な解放、そして自由である。苦痛や苦悩は、全てこの感情がむしり取る。だが、地上に出た葉とわずかな根っこを引っこ抜いた程度で除草できないように、いくらかの時間をかけて、また芽生える。しかし、往々にしてその時は油断しているものである。背丈の延びた雑草に気づいた時の陰鬱な気持ち……それが繰り返されることがあれば、いつしか人間は元気を失う。養分を吸われた夏野菜よりも酷く。これが、諦めである。


ご利用の際は必ずクレジットを表記してください。

閲覧数:193

投稿日:2022/10/20 20:53:21

文字数:530文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました