身重の猫が行きずりに
仔猫を産み落としたように
か細い鳴き声あげながら私の膝に登ろうとする

どんなに大事に育てても
仔猫はいつか 自由な風を知る
夢中で追いかけたそれきり
戻る場所を忘れていく

私の心で爪を研ぎ
傷痕だけ残して行った・・・

空を別つのは鳥の群れ
南は夕焼け 北は曇天
行く空は同じならば
どうか優しい方を選びなさい

なんてわがままな願い


幸せになれない予感
そんなものばかりに敏感で
誰かを守りたくても
素直な正義は闇の中

どんなに愛を注いでも
受け取る器が小さいなら
それは押し付けという名の
つらい記憶になっていく

私の嘘も偽りも
それ以上の真実は知らない・・・

空を別つのは星の群れ
東は流星 西は天の川
行く空は同じだけれど
留まるか進むかの違い

なんて難しい選択


空を別つ者たちよ
散らばる心をかき集めて


行く空は同じだけれど
どうかたやすい方を選びなさい
なんてわがままな願い

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

空を別つ者たちよ

卒業して新しい環境にそれぞれ収まった春。
辛かったりきつかったりするでしょう。
でも、それぞれがそれぞれの場所で花咲きますよう。

閲覧数:162

投稿日:2023/04/25 23:37:06

文字数:416文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました