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夜の道 坂の道 迷い道 長い階段
踊り場で上か下 進むべき方を悩む
どっちにしても光はない
なら、上がる方を選ぼう
赤いスカート翻して
駆けて行ったあの子は
大人になる時間になっても戻らない
深い緑のエッジの先で
置き忘れてた夢を見つけたよ
あれはいつか私が少女の頃...EVER GREEN
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汚れたその指で 触れたエメラルド
汚れたその顔を くるむシルクガウン
乾いた荒野の果てで何を見つめている
枯れた水
枯れた花
一筋の涙
そんな哀しみを知るために
君は生まれて来たのではない
この世の美しいものすべて
君に見せてあげよう...希望
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どこかの女にうつつを抜かしてる間に
現実が静かに壊れていることに
なんも気づかないあなた
いつからそんなに偉そうになったの?
問わないことをいいことに知らん顔して
閉じてるドアにぶつかる
人はこれを痴情のもつれと言って
三面記事にもならない話
馬鹿馬鹿しいからご勝手に
もうあなたの帰る場所はない...痴情のもつれ
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たくさんの言葉を待っていたの
あなたがくれるはずの言葉を
饒舌な恋の物語
語り出す最初の一言 待っていたの
けれどあなたの唇から
流れてきたのは 哀しい唄だった
紅 一輪
風に揺れて
ざわつく心を閉じ込めて
紅 一輪...紅 一輪
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胸の奥にほのかに灯ったあかりは
なんだかちょっと苦しくて くすぐったくて
そのわけを知るのが怖いのは
あなたに逢いたくなる気持ち
止められなくなるから
雨やどりしていきませんか?
せっかくだから
ここで逢えたのも何かの縁
こんな言葉が似合う町
勇気を出して言ってみる...縁雫(えにしずく)
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花は桜 待ち焦がれ心騒ぐ
鳥は鶯 鳴き慣れぬ若い鳥
風は桃色 鼻をくすぐる淡い灯
月は朧に 夜に揺蕩う
花鳥風月 君を想う・・・
夢は儚く 見るもの叶えるもの
幻揺れて 抱いて泣くもの
泡は泡沫 いつか消えるもの
影は優しく いつでも寄り添う心
夢幻泡影 君と共に・・・...君と・・・
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月が眠らせてくれないから
僕はまた夜をもて余してる
君からのメッセージが途切れた
きっと眠りの幕の中に行ったのだろう
覚えのあるフレグランス
シーツの波に溶けた
二度目は無いと覚悟して
目を閉じた・・・
嘘と真実は紙一重
僕にとって黒でも 君にとっては白...フレグランス
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遠い 遠い 古い記憶は
君の中でしか生きていない
言われて初めて知った真実
見えてたものの裏の裏
そうだったのか・・・
それなら仕方ない・・・
誰か止めて 私を止めて
もう自分ではどうにもならない
おいで おいで 罪の鳴る方へ
行っちゃ駄目だと腕を掴んで引き戻して...遠雷の鳴る方へ
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身重の猫が行きずりに
仔猫を産み落としたように
か細い鳴き声あげながら私の膝に登ろうとする
どんなに大事に育てても
仔猫はいつか 自由な風を知る
夢中で追いかけたそれきり
戻る場所を忘れていく
私の心で爪を研ぎ
傷痕だけ残して行った・・・
空を別つのは鳥の群れ...空を別つ者たちよ
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月下香
むかし むかし 恋の花は
夜の露を受けて咲く
不思議な夢のその続きを
語ってくれた人は 今どこに
星の舟を漕いで旅をする
蛍の灯はゆらり立ち昇る
夏の銀河 ほのか月下香
君の声と 遥か 唄響く
ふわり ふわり舞う蛍は...月下香