駆ける冷えきった足
吹き抜ける白い息
冬の朝

針も棘も無い 銀世界で
独り唄う

咲き誇る雪の花
消えた蜩の歌
覚えてる

午前9時を指す 陰の傍で
独り誓う

大地は実りを知らず
海は恵みを永遠に
閉じ込める

底しれぬ寂しさで
太陽は凍りつく
音も無く

この声枯れ果てるまで
暁を知る日まで
響かせる


(平仮名表記)
かけるひえきったあし
ふきぬけるしろいいき
ふゆのあさ

はりもとげもない ぎんせかいで
ひとりうたう

さきほこるゆきのはな
きえたひぐらしのうた
おぼえてる

ごぜんくじをさす かげのそばで
ひとりちかう

だいちはみのりをしらず
うみはめぐみをとわに
とじこめる

そこしれぬさびしさで
たいようはこおりつく
おともなく

このこえかれはてるまで
あかつきをしるひまで
ひびかせる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

(9/10 変更有)【歌詞応募用】SUNDIAL

SHATTERglass様の歌詞募集作品【https://piapro.jp/t/164X】に応募させていただきます。

凍りついた世界と動かなくなった日時計をモチーフにして作りました。

舞台は凍りついて動かなくなった地球です。自転や公転が止まっているため、太陽はずっと同じ位置にあります。日時計もずっと同じ方向に陰を作っています。四季も見られなくなり、冬のままです。
太陽さえも氷に覆われており、光は氷越しに届いていますが熱は伝わってきません。

主人公は寒さの中、いつか氷が溶けて日が落ち、夜を迎えられる(時間が動く)ことを信じて歌い続ける、というイメージです。

(地学に秀でた方から見たら、ツッコミどころ満載の世界観だと思います)

閲覧数:198

投稿日:2023/09/10 16:15:51

文字数:358文字

カテゴリ:歌詞

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