揺らめく千の息吹結ぶ
嗚呼紅天舞歌

A1
彼方廻る(めぐる) 輪道(りんどう)
時を刻みつけ
過ぎ行く想いは 淋しくて
彩(あや)を 生み出す 炎に
瞬く虹糸
僅かに覗いた 夢時雨

B1
華咲かす 誇り 托して
床しく重なる蒼衣
調べ 響いた 其の先に
或る物 夢か現(うつつ)か

A2
数多照らす 円黄(えんおう)
宵を刻みつけ
消え行く残り香 侘しくて(わびしくて)
彩を 失う 夜の闇(よのやみ)
輝く錦の
微かに(かすかに)遺した道標

B2
蟠る(わだかまる) 想い 隠して
虚しく糾う(あざなう)あの頃を
調べ 染み入る 此の先に
鳴る音 輪舞(りんぶ)か悠久か


灯かり燈す永久(とわ) 証残し
断ち斬る朧
砕けた天の 雫浴びた 白き陽炎
夢想極め 純の果てを ひたすらに求め
曇りなき 眼(まなこ)に還る
嗚呼紅天舞歌

間奏

A3 
清か(さやか)描く艶妖(えんよう)
黄泉を今見つけ
かどわす 陰影 振り払う
天(あま)と 向き合う ほのかに
華やぐ一輪
悠に(はるかに)宿した 満ちし夢

B3
勾玉に 此の身 映して
空しく羽ばたく空衣(からころも)
皆(みな)が 息呑む 其の舞に
魅入るは 常世(とこよ)か現世(うつしよ)か

C2
捜し求む無我の拍子に
浮かべた音調
近寄る闇の 飛沫(しぶき)浴びた 孤独(ひとり)陰追う
無双極め 勇の果てを ひたすらに留め
穢れなき 言の葉捧ぐ
嗚呼奉天凱歌

C3
流れ落ちる破魔の紅涙(こうるい)
手向けた心
咲き散る妍の(けんの) 印抱いて 瞳を流す
久遠求め 自由の風を 悪戯に畏れ
曇りなき 眼(まなこ)を閉ざす
嗚呼紅天舞歌

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

紅天舞歌 「コラボ専用歌詞」

後書き。
舞台背景は日本で平安~鎌倉時代
この頃の神楽は祈祷色が強く白装束を着て、中国文化から国風への転換期。
何処の世界にも無いMEIKO無双なので、敢えて使われていない蒼い衣に設定。
構成
1:A1、A2は
夕方と夜:生と死:希望と喪失:動と静
の対比
2:B1とB2
Cへのメロノリへの重点
主人公の心の中を描写
1と2にそれぞれ対比を設定
夢と現:輪舞と悠久
この曲のサビ部分に充てました。
3:C1
無双のイメージをまだ付かせないように、C2C3への布石
あくまで幻想的なまま1番を終わらせたい
4:A3とB3
太鼓ソロで雰囲気がガラリ変わり、いよいよ主人公をメインに
ABそれぞれに動静動静と場面を早く変えてスピード感を出したつもりです
黄泉(死)と一輪(生):振り払う(動死)とほのかに華やぐ一輪(静生):羽ばたく(動生)と息呑む(静死):勾玉(静)と舞(動):常世と現世:息呑む(動死)と魅入る(静生)
が対比
5:C2
闇と聖が対比
無双の見せ場所ですが、あまりこだわらずに…
6:C3
短いですが無双を終了して、自由に想像して頂けるようにしました
7:1番と2番
幻想的表現と現実的表現の対比
2番は韻にコダワリ過ぎず
所々に飽きないように、色が出てきます。
本当は始めは、蒼い衣が返り血で紅くしようと思いましたが以前の歌詞にあったので、敢え無く却下に…
舞を祈祷と武勇に重ねて、
舞台で孤独に舞う主人公、見守る観衆や楽師達
そんな場面なので少し無双を違う視点にしています(^-^;
武器は刃物と扇子どちらでも可能。
私の中では、言葉と扇子のイメージですが、無双視点にすると刃物で良いかと。

閲覧数:273

投稿日:2009/06/02 13:03:06

文字数:708文字

カテゴリ:歌詞

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    Tinkerbell

    その他

    歌詞イメージ 静動 色 舞 音 陰陽 和式古風
    解りにくい表記の解説。
    輪道(りんどう)  夕方の太陽
    瞬く虹糸     炎と太陽光の境目
    床しく      どことなく心がひかれる
    円黄(えんおう)  星 又は 月
    蟠る(わだかまる) 入り組んで複雑に絡み合っている
    糾う(あざなう)  絡ませるようにして交え合わせる    
    夢想       夢のようにあてもないことを想像する
    清か(さやか)   さわやかなさま。爽快なさま。
    悠に(はるかに) 気分がゆったりしているさま
    常世(とこよ)   死者の行く世界。黄泉の国。永久に変わらないこと。永遠。
    紅涙(こうるい) 女性の涙。悲嘆にくれて流す涙。
    妍の(けんの)  優美なこと。美しいこと
    瞳を流す     後ろに残す流し目 又は 涙を拭う

    2009/06/18 13:17:35

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