流れる雲を見てると、昔考えていたことを思い出した。

不思議を不思議と思わなくなっていた。ある日突然に、じゃなくて、曖昧に。

好奇心がなくなって、教えられたことだけを正解と信じ込んだ。

不思議は不思議。だって、不思議だから。

そんなことに違和感を覚えなくなった。

長らく忘れていたこと。思い出したのは、大人と子どもの狭間に立っているからだろうか。


「リン、ミク姉」

背中に焼けたアスファルト。お世辞にも寝やすいとは言えない屋上で、手暗がりを作りながら鏡音 レンは二人を呼んだ。

「風って、どこが始まりだと思う?」


 

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(小説)【風の生まれる場所】(ミク&レン&リン、最後にKAITO)

掌編小説。完結済み。
前バージョンに行くごとにページが進みます。


キャラの性格を模索中。

閲覧数:186

投稿日:2011/08/09 00:25:06

文字数:270文字

カテゴリ:小説

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  • 日枝学

    日枝学

    ご意見・ご感想

    おおお良かったです! 短くまとまっていて、なおかつ読み終わった後にすっきりした気持ちになりました。
    読むものの憂鬱な気持ちを、どこかに吹き飛ばしてくれる、そういう力のある作品ですね。良かったです。カイトの言葉作品に支えられてより力強く伝わってきます。
    良かったです!!

    2011/08/10 00:46:34

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