ゆらり ゆらりとゆれながら
ゆらり ゆらりとゆれながら
あなたと私が紡(つむ)ぎだす
永遠(とわ)を誓うコトノハは
滅びの予感に震えます
金と銀との綾(あや)なす絃(いと)が
黄昏色に織りこむは
あなたと私の契(ちぎ)りの死に装束
逢魔が刻(どき)の残照は
紅き血膿に染まります
此方(こなた)の紅蓮(ぐれん)を唇に
そっと紅(べに)に差しましょう
遠い闇を映しだす
水面(みなも)をヴェールにいたしましょう
虚無と虚空を舞い踊る
銀兎(つき)の光をブーケにいたしましょう
常夜(とこよ)を啼いて吹きわたる
冷たい風をドレスにいたしましょう
天に高くそびえたつ
純白(しろ)と緋色(あか)と漆黒に
彩られた塔を切り分ける
銀のナイフのきらめきは
無限の悦(よろこ)びと哀しみに曇ります
今宵(こよい)一夜(ひとよ)の宴の果てに
ふたりで ま深き深淵を
覗いて嘲笑(わら)って沈みます
ゆらり ゆらりとゆれながら
ゆらり ゆらりとゆれながら
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