垂れ込める雲 土砂降りの雨
気が滅入るんだよ 気圧のせいさ
自分の外に理由探して
尤もらしく説明しても

天高く風そよぐ穏やかな日も
変わらず心は晴れぬまま
わかってるんだ本当は
目を逸らしたって消えやしない

かこち顔に涙伝うけど
月やは物を思はする
胸に迫り日ごと募るのは
あなたへの実らぬ想い


風流だもの 泣けてくるよね
豊かなんだよ 感受性がさ
おどけてみても空しいばかり
どうして自分を騙せるだろう

季節通り時刻通り坦々と巡り
無心にそこにあるだけの
景色に何を見出すも
僕次第だってわかってる

嘆けとて誘いかけやしない
月やは物を思はする
胸を夜ごと締めつけるのは
届いても叶わぬ想い

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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86.月やは物を

嘆けとて月やは物を思はするかこち顔なるわが涙かな(西行法師)

※「ノベルアップ+」及び個人サイト「篝火」でも公開中。

閲覧数:54

投稿日:2022/09/11 19:02:54

文字数:302文字

カテゴリ:歌詞

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