一限の古典。
予想通り当てられた詩だったが彩羽に課題を写させてもらったおかげで事なきを得た。
まあもちろん、授業後に「彩羽ありがとう!大好き!!」と抱きつかれたのは言うまでも無い。

彩羽「(詩は私限定の抱きつき魔か…?)」

心做しか少しゲッソリしている彩羽。
ちらりと時間割を見ると次は体育だった。

彩羽「げっ…」

彩羽は思わず心の声が出てしまった。
体育は彩羽が最も苦手とする教科。
特に長距離走が苦手だった。 持久力が無いのだ。

彩羽「(これでも一応陸上経験者なんだけどね…)」

小学生時代、その体力の無さを知った彩羽の両親が「陸上習え!」と半ば強制的に陸上団に入団させたのだ。

彩羽「意外にも短距離は早かったんだよな…」

最初は全くやる気のない彩羽だったが、少しずつ体力はついていき、学年で上位に入る位にまでタイムを伸ばしていった。
もう陸上団は退団しているが、今でもたまに顔をだしに行っている。
その度にコーチから「後輩に走りを見せてやれ」と言われるがもちろん断っている。
理由? 面倒くさいから。

彩羽「っと…さっさと着替えて行かないと…。」

今日の体育は何をするのか。
そんな事ばかりを考えながら更衣室へと向かった。

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  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【小説版】嘘塗れクラウン

衣泉です。
毎度毎度更新が遅くなりすみません( . .)"
やっと書けました…。
待っていた方申し訳ないです。

閲覧数:213

投稿日:2022/03/07 17:56:33

文字数:524文字

カテゴリ:小説

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