君は王子僕は庭師
運命分かつ悲しき親友(とも)
君を庇うその為ならば
僕は裏切り者(あく)にだってなってやる

町の中で僕らは知り合った
悪戯するのは運命か？
城の人の勝手な都合で
僕らは再び二つに別れた

例え世界の全てが
君の事を騙そうと
僕は君を守りたい
だけどその術を知らない

君は王子僕は村人
運命分かつ哀れな二人
君を庇うその為ならば
僕は裏切り者(あく)にだってなってやる

ある日僕は王に呼ばれた
王子が僕を召喚したと
その理由(わけ)が僕には解らず
頭を悩ませてしまった

謁見後に王子が
本当の理由(わけ)を話した
君が親友(とも)が欲しいなら
僕が親友(とも)になってあげる

君は王子僕は庭師
運命繋ぐ狂おしき親友(とも)
「今日のお茶は一緒だよ」
君は笑う嬉しく笑う

もうすぐ君は殺されるだろう
暗躍する家臣の手によって
それが君の運命ならば
僕がそれを変えてやろう

「ほら君は僕の服を」
「着てすぐに去ってくれ」
「あとの事は僕に」
「任せてすぐに逃げて！」

僕は王子君は逃亡者
運命分かつ悲しき親友(とも)
君を庇うその為ならば
僕は生け贄になってやる

むかしむかしあるところに
裏切り家臣のその手から
逃がした君は僕の
とても大切な心の親友(とも)

例え世界の全てが
君の事を騙そうと
僕は君を守りたい
だからこの命使った

(その日は唐突に来て
その意味は私には解らず
ただ君を信じて
涙を流しその場を去った)

君は王子僕は庭師
運命分かつ悲しき親友(とも)
君を庇うその為ならば
僕は裏切り者(あく)にだってなってやる

もし生まれ変わったらまたそのときは親友に…