雨混じる風告げる
遠い地の歪む陽は
淀む空隠せずに
諦めを滲ませる
繰りかえす過ちに
苛立ちも力なく
薄れゆく灯(ともしび)と
褪せたまま朽ち果てて
沈みゆく未来さえ
望めない日々に倦み
ひたすらに願うのは
平穏な昼と夜
解けない憎しみも
いつかただ重すぎて
荒れ果てた心だけ
戻らないあの日待つ
掻き乱す理は
恐れだけ募らせて
叶わない望みさえ
捨て去れぬまま
廻る螺旋塞ぐ先で
揺らぐ願いなお求め
川岸から海原まで
繋ぐ点に想い馳せ
届く声に心寄せて
結ぶ光探し出し
夢見るように嘲るように
翼広げまた
遠い
高い
広い
世界へ
ご意見・ご感想