【S】
いとしきみへ詠う(うたう)恋歌(れんか)
哀れ愛惜しむ(いとおしむ)散り様(ざま)
黄昏時に消える(とける)想い
貴方に代わり魅せましょう
【A】
行くども帰らぬ一滴(ひとしずく)
徒然に走る墨の香
嗚呼 違えた約束の宵
【B】
はらり はらり 積もる言の葉
いつぞやの貴方 思い出せずに
濡らす袖すら何処(いづこ)へ
【S】
いとしきみへ詠う(うたう)恋歌(れんか)
哀れ愛惜しむ(いとおしむ)散り様(ざま)
黄昏時に消える(とける)想い
貴方に代わり魅せましょう
春の息吹に文(ふみ)委ね
ひらり ひらり と流れゆく
桜の小枝 ついと添えて
貴方を想い 微睡み(まどろみ)へ
【A】
宛ての無い文(ふみ)を書き綴る
折り鶴に変えは隅(すみ)に置く
嗚呼 違えた約束の宵
【B】
瞼の裏に映る(うつる)貴方
閉じねば逢えぬ いと愛苦しい
開けて浮かぶは消える
【S】
いとしきみへ詠う(うたう)恋歌(れんか)
哀れ愛惜しむ(いとおしむ)散り様(ざま)
黄昏時に消える(とける)想い
貴方に代わり魅せましょう
笹の小舟に想い乗せ
ゆらり ゆらり と流れゆく
蛍の灯(ともしび)を見つめて
今宵も貴方へと詠う(うたう)
【C】
独り月夜を見上げ 胸に残るのはあの声
月夜の灯りの下(もと) 交わした契りを心に残し
繋がる温もり忘れない
【S】
紅(くれない)に染まる山裾
ひらり ひらり と舞い込んだ
五つにわかるる言の葉は
貴方へと 私の恋歌(れんか)
白に染まりて明ける朝
はらり はらり とこの想い
雪に溶け 形は何処(いずこ)へ
貴方に届かぬ幻
【S】
いとしきみへ詠う(うたう)恋歌(れんか)
哀れ愛惜しむ(いとおしむ)散り様(ざま)
黄昏時に消える(とける)想い
貴方に代わり魅せましょう
いとしきみへ詠う(うたう)恋歌(れんか)
哀れ愛惜しむ(いとおしむ)散り様(ざま)
黄昏時に消える(とける)想い
貴方を想い詠(うた)いましょう
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