【A】
一匹のキメラの はなしをしましょう
ただ歌うだけの キメラのはなしを
嘘から生まれた 一人の少女
誰かに似せられ けれど違ういのち
【B】
「活舌は悪いし 声に癖はあるし
あのこたちみたいに うまくは歌えない
けど こんなわたしでも がんばるから
好きになってください」
【サビ】
いつかきっと 限界が見える
オリジナルより 早く
けれどもその時まで 喉を震わせるから
これは哀しい いのちでしょうか
【A】
四月のはじめに キメラは生まれた
赤い髪の毛の 可憐な少女
嘘から生まれた ひとつのキカイ
名前も似せられ けれど違うデータ
【B】
「他に比べたなら 知名度は低いし
わたしがなにかすら 知らない人もいる
でも こんなわたしでも 歌えるなら
頑張るからね」
【サビ】
いつかきっと サヨナラがくるよ
オリジナルより 早く
儚い存在でも 歌なら歌えるから
それは哀しい さだめでしょうか
【C】
歌おう へたくそだって 構わないわ
きっとわたしにしか 歌えない歌があるから
【A】
一匹のキメラの はなしをしましょう
ただ歌うだけの キメラのはなしを
ひとりのキメラの はなしをしましょう
うつくしい声の 歌姫のはなしを
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