気付いたその時には
森だけが世界だった
哀しみは知らぬまま
ただひとり暮らしていた

幼子はひたすらに生きてく
茂る樹々に見守られて
愛を知ることもないまま

静かに過ぎゆく日々は
長くも短くもなく
ふとみれば夜が訪れ
変わらない明日を迎える



ある時思いたちて
森の子は進んでゆく
その先で見たものは
営みを成すヒト群れ

どうして、と幼子は嘆いた
自分だけがそこに居ない
初めて孤独と気付いた

言葉を持たぬ森の子
涙を流すしかなく
目を背け引き返す子に
呼び止める声は届かず

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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森ノ子

閲覧数:75

投稿日:2014/02/11 17:24:12

文字数:242文字

カテゴリ:歌詞

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