旅の終わりの荒れた大地に
斃れて仰ぐ 冷えた空の色
浮かぶ幻 きみの微笑み
ただ眩しくて 涙こぼれた

きみの傷も その悲しみも
僕の罪と言えないままで
ともに過ごし 重ねた日々が
今も 胸に光る

風よ運んで きみが口ずさむ
やさしい歌を どうか餞に
永い眠りの闇に溶けるまで
きみの幸せ そっと願ってる


もうずいぶんと遠い気がする
旅立ちの朝 澄んだ空の下
「また会えるかな」 きみの言葉に
「縁があれば」と 無理に笑った

僕の終のこの悲しみが
巡り 廻り 辿り着いたら
いつかきみを救うだろうか
瞳閉ざし 祈る

生まれたことを ずっと悔やんでた
死にゆく意味を きっと探してた
きみと出会って やっと見つけたよ
いとしい名前 そっと呟いた

僕の行方を どうか追わないで
僕の気持ちを きみは知らないで
あの日の歌を いつか忘れても
幸せでいて ただ願ってる


風よ聞かせて きみが口ずさむ
やさしい歌を どうかもう一度
きみと出会って 僕は救われた
いとしい記憶 そっと連れてゆく

帰らぬ僕を どうか待たないで
朽ちゆく僕を きみは知らないで
やさしい日々を いつか忘れても
幸せでいて

ただ

しあわせ で



---以下、想定ひらがな歌詞---



たびのおわりの あれた だいちに
たおれてあおぐ ひえた そらのいろ
うかぶまぼろし きみの ほほえみ
ただまぶしくて なみだ こぼれた

きみの きずも そのかなしみも
ぼくの つみと いえないままで
ともに すごし かさねたひびが
いまも むねに ひかる

かぜよはこんで きみが くちずさむ
やさしいうたお どおか はなむけに
ながいねむりの やみに とけるまで
きみのしあわせ そおと ねがあてる


もおずいぶんと とおい きがする
たびだちのあさ すんだ そらのした
またあえるかな きみの ことばに
えんがあればと むりに わらあた

ぼくの ついの このかなしみが
めぐり まわり たどりついたら
いつか きみお すくうだろおか
ひとみ とざし いのる

うまれたことお ずうと くやんでた
しにゆくいみお きいと さがしてた
きみとでああて やあと みつけたよ
いとしいなまえ そおと つぶやいた

ぼくのゆくえお どおか おわないで
ぼくのきもちお きみわ しらないで
あのひのうたお いつか わすれても
しあわせでいて ただ ねがあてる


かぜよきかせて きみが くちずさむ
やさしいうたお どおか もおいちど
きみとでああて ぼくわ すくわれた
いとしいきおく そおと つれてゆく

かえらぬぼくお どおか またないで
くちゆくぼくお きみわ しらないで
やさしいひびお いつか わすれても
しあわせでいて ただ しあわせで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

【応募歌詞】風よ聞かせて、やさしい歌を

FOSSIL Pさんの歌詞募集曲(https://piapro.jp/t/eZBK)に応募するため書いたものです。
応募前、こちらの疑問点にとても丁寧にわかりやすく回答してくださった、FOSSIL Pさんに大感謝です。
ありがとうございます!



書いているときの私 「あ~~曲がすごい好みで書くのが楽しい~!!!」

書いた歌詞を読み返す私 「なんで……幸せになれないの……なんで…………」

閲覧数:238

投稿日:2022/04/20 22:22:49

文字数:1,165文字

カテゴリ:歌詞

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