鴉が空を飛んで
鐘の音カラコロ鳴れば
夜の帳が下りる
さあ見世物(ショー)の始まりだよ


まだ年若い娘
親に売られ やってきた
硝子細工の瞳
吸いこまれてしまいそう

泣きも笑いもせず
はいもいいえも言わぬ
赤の映える口で
稽古に励む

初披露目の芸で
内臓(なか)を喰らう姿は
それは それは 美しく
張り合う者はない


力になれないのか
慰める声届かず
抱きしめる腕はない
染みついた血も洗えぬ

幾度目かの今夜
喰らう獲物の小屋で
ふらり 足を揺らし
何処を見つめる

小さな顔赤く
内臓を喰らう姿は
とても とても 麗しく
敵う者はいない


何もできやしない
娘の笑顔さえも
淡い恋心は
息を潜めた

年若い娘の
内臓を喰らう姿を
そっと そっと 見守るさ
それが精一杯


ひらがなver.

からすがそらをとんで
かねのねからころなれば
よるのとばりがおりる
さあしょーのはじまりだよ


まだとしわかいむすめ
おやにうられやってきた
がらすざいくのひとみ
すいこまれてしまいそう

なきもわらいもせず
はいもいいえもいわぬ
あかのはえるくちで
けいこにはげむ

はつひろめのげいで
なかをくらうすがたは
それは それは うつくしく
はりあうものはない


ちからになれないのか
なぐさめるこえとどかず
だきしめるうではない
しみついたちもあらえぬ

いくどめかのこんや
くらうえもののこやで
ふらりあしをゆらし
どこをみつめる

ちいさなかおあかく
なかをくらうすがたは
とても とても うるわしく
かなうものはいない


なにもできやしない
むすめのえがおさえも
あわいこいごころは
いきをひそめた

としわかいむすめの
なかをくらうすがたを
そっと そっと みまもるさ
それがせいいっぱい

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

見世物【曲募集】

応募用です。


12.01.16.(追記)
不採用でしたので、もしも曲をつけてくださる方がいらっしゃいましたらご連絡ください。
なお、その際は多少の歌詞の改変をしようと思います。

閲覧数:107

投稿日:2011/11/29 01:00:06

文字数:756文字

カテゴリ:歌詞

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