小さな蕾のラプンツェル
長い髪が雨に濡れぬよう
鼻歌交じり愛を謳う
暗い鳥籠の光だった

甘く響く幼い歌声が紡ぐ小さな御伽噺は
いつか誰かの腕に手折られてしまうものだとしても
それで良い

トワイライトのラプンツェル
可憐な指先も
暖かな声も可愛い寝顔も
この柔らかな頬も綺麗な唇も
重ねあう日々の全ては幻


届くこと無いカシオペア
ガラガラと鈍い音鳴らし
黒猫は上手に得意気に
白い溜息に溶けていった

長い髪を靡かすラプンツェル
濡れた頬を朱に染め上げて
潤む瞳の奥の愛しさを
何度夢見ただろう 分かっていた

トワイライトのラプンツェル
狭い鳥籠では
惜しみなく注ぐ愛も足りなくて
サァ、夢現と消えた幼い雛鳥よ
籠を喰いちぎり飛んでいくが良い

箒星はやがて暗い海の底に転がって
雨が止んで虹が射してそのまま消えていったって

トワイライトのラプンツェル
可憐な指先も
暖かな声も可愛い寝顔も
柔らかな頬も綺麗な唇も
重ねあう日々も愛していたから

トワイライトのラプンツェル
狭い鳥篭から
惜しみない愛の歌を口ずさむ
サァ、夢現と消えた幼い雛鳥よ
澄み渡る空でどうか幸せに


ひらがな

ちーさなつぼみのらぷんつぇる
ながいかみがあめにぬれぬよー
はなうたまじりあいおうたう
くらいとりかごのひかりだあた

あまくひびくおさないうたごえが
つむぐちーさなおとぎはなしわ
いつかだれかのうでにたおられて
しまうものだとしても
それでいい

とわいらいとのらぷんつぇる
かれんなゆびさきも
あたたかなこえもかわいいねがおも
このやわらかなほーもきれいなくちびるも
かさねあうひびのすべてわまぼろし


とどくことないかしおぺあ
がらがらとにぶいおとならし
くろねこわじょーずにとくいげに
しろいためいきにとけていいた

ながいかみおなびかすらぷんつぇる
ぬれたほーおあけにそめあげて
うるむひとみのおくのいとしさお
なんどゆめみただろう わかあていた

とわいらいとのらぷんつぇる
せまいとりかごでわ
おしみなくそそぐあいもたりなくて
さぁゆめうつつときえたおさないひなどりよ
かごおくいちぎりとんでいくがよい

ほーきぼしわやがてくらいうみのそこにころがあて
あめがやんでにじがさしてそのままきえていいたあて

とわいらいとのらぷんつぇる
かれんなゆびさきも
あたたかなこえもかわいいねがおも
やわらかなほーもきれいなくちびるも
かさねあうひびもあいしていたから

とわいらいとのらぷんつぇる
せまいとりかごから
おしみないあいのうたおくちずさむ
さぁゆめうつつときえたおさないひなどりよ
すみわたるそらでどーかしあわせに

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

Twilight Rapunzel

ちょちょりんさんの楽曲に応募作
http://piapro.jp/t/3DYZ

あるところに魔女がいてラプンツェルという花を育てていました。
妊娠中毒で死に掛けた女房のためにおっさんが毎日それを盗みにきてました。
魔女さん子供と引き換えにラプンツェル摘み放題権をおっさんに与えます。
色々アレですが子供は大切に育てられたんじゃないでしょうか。
魔女さん悪い虫がつかないように塔の上に隔離します。
そこに王子が現れてラプンツェルにお手つきしちゃいます。
魔女さんげきおこ。ラプンツェルを追い出し王子も罵り放題。
王子様途中で失明とかしたけどラプンツェルと再会し視力回復。
二人はすでに身篭っていた子供と一緒に幸せに暮らしました。
魔女はどうなったのかよくわかりません。はっぴーえんど。

魔女にとってのラプンツェルは凄い大切な存在だったのではないかなと思ったり。実際、魔女はラプンツェルを追い出しはしてるけど、王子が見つけるまでに7年の時間が経ってるわけで。子供を育てながら砂漠の真ん中で一人で生き抜けるはずはないし、その間はずっと魔女の庇護下にあったんじゃないかなとか思ったりもする。
魔女にとってのラプンツェル喪失は王子によって齎されたものだとすれば、ラプンツェルという鳥を狩りとってしまった野良猫は王子そのものだったんじゃないかなと思ったり。魔女にとっての聖域は野良猫である王子に奪われた、だからその報いとして王子の視力を奪った。

魔女にとってのラプンツェルという言葉は非常に複合的で、大切に育ててきた花であり、溺愛した娘であり、王子という野良猫に奪われてしまった小鳥でもある。そう考えるとあの塔自体が外的からラプンツェルを守るための鳥篭だったのではないかなと思ったりする。

まぁ、それでも男が出来たらそいつと幸せに生きてったほうが良いに決まってるんでしょうけどね。そういうところはたぶん魔女は自己矛盾として抱えていて、だからこそ二人を野に放ったんじゃないかなとか思ったりなんだりするわけで。ラプンツェルを奪われた事に対する憤りと共にラプンツェルを愛する気持ちは最後まで持っていたんじゃないのかなとか思ったりもします。

そんな歌詞です。あばば。

仮歌とってみました。あばば。
http://f12.voiceblog.jp/data/mihane/1401620279.mp3

閲覧数:296

投稿日:2014/06/02 02:16:36

文字数:1,116文字

カテゴリ:歌詞

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