遺伝子の中 巡る原罪が
私を糸の終わりへ駆り立てる
この胸に咲いた白い花
あなたの手が優しく手折った
百度合わせたその顔に
慈しみのキスを落とさせて
「愛してる」なんて安っぽい台詞よりも
あなたの言葉聞きたい
この先に何も残せなくても
ただ今 あなたと混じり合いたい
溶けてゆく指先の向こう
体よりも更に深い場所に触れさせて
「朝が来るまで 一緒にいたいの」
空しく空気に溶けてく言葉
花びらを敷き詰めた床に
横たえた体ごと抱き締めて
百度合わせた手の平の中
伝わらぬ気持ち 灰になる
燃え尽きたあなたへの想いごと全て
今 壊してしまいたい
あの時に共に夢見た世界
ただ今 あなたと感じていたい
褪せた花の上に落ちてく
二人の体温で創り上げた幻想を
禁じられた果実齧った イヴ
裏切られて黒く染まった リリス
いつしか巡り合った二人は
初めての人を忘れて
神に背くかのように 求め合う
この先に何も残せなくても
ただ今 あなたと混じり合いたい
時よ止まれ あなたと二人
アダムのいない永遠の場所に堕ちてくの
誰も邪魔できない白の世界
ただ今 あなたを感じていたい
百度合わせた記憶の中
また離れても再び会うように刻んでよ
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