遺伝子の中 巡る原罪が
 私を糸の終わりへ駆り立てる
 この胸に咲いた白い花
 あなたの手が優しく手折った

 百度合わせたその顔に
 慈しみのキスを落とさせて
 「愛してる」なんて安っぽい台詞よりも
 あなたの言葉聞きたい

 この先に何も残せなくても
 ただ今 あなたと混じり合いたい
 溶けてゆく指先の向こう
 体よりも更に深い場所に触れさせて


 「朝が来るまで 一緒にいたいの」
 空しく空気に溶けてく言葉
 花びらを敷き詰めた床に
 横たえた体ごと抱き締めて

 百度合わせた手の平の中
 伝わらぬ気持ち 灰になる
 燃え尽きたあなたへの想いごと全て
 今 壊してしまいたい

 あの時に共に夢見た世界
 ただ今 あなたと感じていたい
 褪せた花の上に落ちてく
 二人の体温で創り上げた幻想を


 禁じられた果実齧った イヴ
 裏切られて黒く染まった リリス
 いつしか巡り合った二人は
 初めての人を忘れて
 神に背くかのように 求め合う


 この先に何も残せなくても
 ただ今 あなたと混じり合いたい
 時よ止まれ あなたと二人
 アダムのいない永遠の場所に堕ちてくの

 誰も邪魔できない白の世界
 ただ今 あなたを感じていたい
 百度合わせた記憶の中
 また離れても再び会うように刻んでよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【※曲募集】原罪サンクチュアリ

【※作曲者募集中】

いわゆる百合曲。
一代限りの滅び行く恋だっていいじゃないですか。

ねぇ、アダム。
私たち、何も残せなくても幸せよ?

閲覧数:46

投稿日:2011/02/17 01:05:39

文字数:558文字

カテゴリ:歌詞

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