空から舞い降りてくる天使の羽根
瞬きさえ忘れてしまうようにその清き白さに心奪われた
哀しみと苦痛を埋め尽くしてくれていたその羽根にそっと触れてみて
「本当にそれは天使の羽根なのか?」
感じるのは冷たさだけだろう、とただ呟くは一人の少年
時の流れと共に流されてゆくキミは羽根の温もりを感じないのか
何も見えてはいないのか
ただシンと静まり返った地に白き雪が降り積もる
昔雪を羽根と喩えてみたけれど キミは戯言と吐き捨ててくれたよね?
天使の羽根なんてこんな世にはありえないモノだけど
たしかにそれはキミの中に
冷たさの中にある温もりこそ 今の世に必要な"天使の羽根"
相反するモノ全てが共に陳列していける世を胸に
ボクもキミもただ望み続ける
ボクもキミもただ走り続ける
『The wing of the angels』
ブログにて公開した6作品目。
幼い頃、ある少年は現実を知らずに全てをそのまま受け入れた。
また、もう一人の少年は現実を知り全てを拒絶した。
成人の後に現実を知った彼の者達が、道は違えど
"相反するモノ全てが共に生きてゆける世"を求め歩き始めるという物語。
未だ消えない、そして癒えない世界中にある傷跡を覆い隠す"天使の羽根"="偽りの言葉"
過ちの根源に鞭打ち、非難されつつもその傷跡を晒し続ける"天使の羽根"="事実"
汝どちらを望み求めるか。
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