(1番)
はじまりの鐘の音(ね)
生命(いのち)が芽吹いた音(おと)
瞳を開けた君を
迎える柔らかな光
白く染める

その手では届かない
大きなこの世界が
暖かい繭と知り
旅立つ時が来るから

今はまだ
波にゆらり揺られ
明日(あす)の夢を見ていよう

君はやがて知るだろう 海の広さを
降り積もる孤独を 巡り巡る愛を
いつかひとり漕ぎだす 本当の世界へ
しばし旅立つ時まで
さあ おやすみ

(2番)
西風の吹く朝
君はその時を知る
暮らし慣れた世界の
裂け目に差し込む光

恐々と
浅瀬を踏む足は
駆ける力を秘めてる

君はすぐに知るだろう 空の高さを
舞い上がる自由を 胸に残る傷を
道の先 待ち受ける茨を越えて
明日(あした)も 旅路往くため
さあ おやすみ

(3番)
時は流れ子は親へ
まだ若い親は子へ
歌う子守歌

“君はやがて知るだろう 海の広さを
 降り積もる孤独を 巡り巡る愛を
 いつかひとり漕ぎだす 本当の世界へ
 だから旅立つ時まで…”

それは繰り返す 生のリレー
君の生命が
深い水の底で
未来と手を繋ぐ

腕に抱(いだ)く温もり
今 愛を知る
だから別れの時まで
さあ おやすみ

幾千の「私」から
名前もまだ無い「君」まで
続いていく
遥か遠く
続いていく



(ふりがな)

(1番)
はじまりのかねのね
いのちがめぶいたおと
ひとみをあけたきみを
むかえるやわらかなひかり
しろくそまる

そのてではとどかない
おきなことのせかいが
あたたかいまゆとしり
たびだつときがくるから

いまはまだ
なみにゆらりゆられ
あすのゆめをみていよう

きみはやがてしるだろう うみのひろさを
ふりつもるこどくを めぐりめぐるあいを
いつかひとりこぎだす ほんとうのせかいへ
しばしたびだつときまで
さあ おやすみ

(2番)
にしかぜのふくあさ
きみはそのときをしる
くらしなれたせかいの
さけめにさしこむひかり

こわごわと
あさせをふむあしは
かけるちからをひめてる

きみはすぐにしるだろう そたのたかさを
まいあがるじゆうを むねにのこるきずを
みちのさき まちうけるいばらをこえて
あしたも たびじゆくため
さあ おやすみ

(3番)
ときはながれこはおやへ
まだわかいおやはこへ
うたうこもりうた

きみはやがてしるだろう うみのひろさを
ふりつもるこどくを めぐりめぐるあいを
いつかひとりこぎだす ほんとうのせかいへ
だからたびだつときまで

それはくりかえす せいのリレー
きみのいのちが
ふかいみずのそこで
みらいとてをつなぐ

むねにいだくぬくもり
いま あいをしる
だからわかれのときまで
さあ おやすみ

いくせんのわたしから
なまえもまだないきみまで
つづいていく
はるかとおく
つづいていく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

そして子守歌は海へと向かった(仮)

とち-music boxさんの楽曲(http://piapro.jp/t/LZ9-)に詞をつけさせていただきました。

母が歌ってくれた子守歌。
歌詞の意味は分かりませんでしたが、その歌声は優しく
こんな素晴らしい歌を歌ってもらえる私は、
きっと特別な存在なのだと感じました。

今では、私がおかあさん。この子に歌うのはもちろんあの子守歌。
なぜなら、彼もまた、特別な存在だからです。



ごめんなさい。

でも親子の絆をテーマにいっしょうけんめい書きました。

閲覧数:244

投稿日:2011/04/18 22:59:46

文字数:1,175文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました