笑顔を奪われたやつらの住処は　
生まれたときから壊されていた

"あすの昨日行き"

標識蹴飛ばしてはアタマにきてる

壁にへばりついて勝ち誇る落書き　
巧みなスプレーも星空までは届かず
もっとユカイなことは？?　
声は複雑な闇に消され

欝な時間にメディアの口から
望みもしない嬰児がこぼれる
イリュージョンに絡まった街の
へその緒を切り落としたい

何度も　何度も　何度も　辿り着こうとしても
そこにつけばどこもぬかるみだらけだ

どうして　どうして　どうして　辿り着けないんだろう？

黒い乳母車は今夜もほかの誰かが作った
最低にクールな深夜の回廊の中

力取り戻すため手に入れたパンは　
出来上がる前から歪められていた
ありふれた食事を・・・皿にのせるものは何一つなく

最強を求めたスタイルのなれのはては
結局不安と記号のカタマリ

「誰も勝てないよ」

声はもっと強い声に消され

甘い煙をミルク代りに
はり叫ぶマシンは最高のおしゃぶり
トリックに引っ掛かった街の
へその緒を切り落としたい

何度も　何度も　何度も　辿り着こうとしても
そこにつけばどこもぬかるみだらけだ

どうして　どうして　どうして　辿り着けないんだろう？

黒い乳母車は今夜も廃れたルールと
鉄塔だけが生き延びる廃墟の中
彷徨う人たちを見つけ捕まえては　
勝つことのできない競技場へ連れてゆく