思い返す 斜め前の席
もうほとんど白黒で
青い色すら残っていない
苦しんだいろんな事も
端の方から崩れてくる
流れていく
ねぇ 何も怖くないなんて嘘だった
君が怖くて近づきたかった
不格好に構えたナイフは
今どこへ向いているのかもわからない
ねぇ 繰り返しを願う僕だって
もう何度目かの僕だろう
巻き戻した分の色彩は
今どれだけ残っているんだろう
思い返す 斜め下の風景
うつむいて歩いた道の色
なぜかやたらと鈍く残っている
思いだせない君の声
望んだモノは消えてって
雨が幸せを削り取ってゆく
苦笑いに滴が伝っても
首から下は動いている
歩いている
ねぇ 褪せた今日は変わらない
これまでも朝は迎えたし
今更追い返せっこない
ずっとこれからだってもてなすさ
ねぇ 突き刺したのが誰だって
その手を汚したのは僕なんだ
ナイフは握ったままでいて
今どれだけのモノを切り裂くの
ねぇ 誰も傷つけられやしない
褪せた今日も破けない
黒髪だって切れないし
僕自身をも突き刺せやしない
ずっと思い出の反芻を
し続ければ退化は止まらない
限界を人間は決め込んで
脳に無茶させずに進化する
ねぇ 褪せた今日は変わらない
これまでも朝は迎えたし
今更追い返せっこない
ずっとこれからだってもてなすさ
これからだってもてなすさ
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