一人しかいない事を認めたくない、わけじゃない
二人いる事を認めてほしい、わけでもない
じゃあどうすればいいんだって
黒い影は聞くよ
白い鎌は答えるの

「何も言わなくていい」と

ガンガンする頭を
振りきって 振り切って
ゼイゼイする喉を
掻き切って 掻き切って
「サヨウナラ」と呟いた
世界は、閉ざされたまま。

1人で2つで貴方はだあれ?
2人で1つで私はだあれ?
わかんない わかんない
もういっそ もういっそ
全部焼いてしまおうか、と。

赤い鳥は鳴いてるの。

ズキズキする真中(まんなか)を
貫いて 貫いて
ウルウルする瞳を
焼いて消してしまおうか!


死ぬためだけに 生きてるんだと
生きるためだけに 死にゆくんだと
教えてくれたのは 貴方かしら?
白い鎌は泣いてるよ。

冷たい鳥を見つめながら。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

飛ぶの

ただの詩です。多分。

閲覧数:63

投稿日:2010/04/27 23:11:41

文字数:358文字

カテゴリ:その他

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