降り積もる凩の雨
淋しそうな音を奏でる
風吹いて空回りした
落ち葉の群れ最期も笑う
やがて砕け散るその身は糧となりて
染み込んだ土は栄え楽園へと変わるでしょう
気が付けば降る雨は雪に変わり
辺りを冷たく染め尽くしてしまう
白銀の華が空を飾る時
大地の御園も開花するでしょう
音もなく積もる綿雪
ゆらりふわり螺旋を描く
凍てついた言の葉も散り
淡く光る夜が囁く
響くその声に耳を澄ましたならば
いずれ訪れる春の芽吹きにも気付くでしょう
小春日の風が撫ぜて薫りたつ
大地の営み永久に巡り 続く
そしてまた育まれて花が咲き
慶び詠いて舞い踊るでしょう
桜吹雪が終わり葉桜へと化したら
灼けるほどの陽射しが世界を見渡す
移りゆく季節が魅せる姿は
何かを届けて心を染めさせる
何度でも繰り返すその景色を
幾年(いくとせ)瞳に映せるのでしょう
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