5:30
玄関
マスター
「ふぁ・・・あれ?誰かいる、早朝なのに・・・」
GUMI
「いっちにー、さんしー」
マスター
「あれ?GUMIさんじゃん。おはよう」
GUMI
「ちぃーッス、マスター。もう起きたッスか?」
マスター
「GUMIさんこそ早いじゃん。何?準備運動?」
GUMI
「そッスよー。今日は一日晴れって聞いたから、ランニング行ってくるッス」
マスター
「健康的だね。いってらっしゃーい」
GUMI
「マスターは一緒に来てくれないッスか?」
マスター
「んー、僕走るの苦手だし・・・」
GUMI
「駄目ッスよー、苦手は克服してこそ意味があるッス」
マスター
「じゃあGUMIさんもにんじん嫌いを克服するべきだね」
GUMI
「さーぁ走者一斉に走りだしましたーぁ!!(ダッシュ)」
マスター
「・・・そんなに嫌いなの?まあ良いけど・・・」
8:45
リビング
仮面ライ○ーA(主人公)
「俺の体を何故見てるんです!」
仮面ライ○ーB(悪役)
「だが私は謝らないことにかけても頂点に立つ男だ・・・」
マスター
「ええわぁ~やっぱり仮面ライ○ーは面白いわぁ~」
レン
「・・・なんか色々混ざってんな」
カイト
「キャストオフまだかな?(そわそわ)」
マスター
「マフラーは残さなきゃ駄目だよ兄さん」
がっくん
「右腕のカセットアームがうずくでござる・・・!」
マスター
「本家の人に怒られない程度にしなよがっくん」
レン
「お前らが何言ってんのかさっぱりわからん」
マスター&カイト&がっくん
「よし。だったらDVDを全巻貸してあげよう(ずらり)」
レン
「・・・なんでいい大人ばっかり特撮好きなんだよ」
12:20
キッチン
Lily
「兄貴。今日の昼飯何?」
がっくん
「ラーメンに麻婆茄子とマグロの酒蒸しにそれからゆでネギ」
IA
「よくわからないメニューですね~」
CUL
「だからうちで『何食べたいー?』を全員に聞くのはタブーってあれだけ言ったじゃん・・・」
がっくん
「良いじゃん、メニュー豊富な方が栄養いっぱい取れるし」
16:15
CULの部屋
(格闘ゲームの最中)
ゆかり
「しゃがみ弱弱中立ち強エリアル中強からの投げ。・・・ふう。楽勝ですね」
CUL
「あーっ、ひでえよゆかりん!即死コンボはひっでえよーっ!!」
Lily
「いや・・・今のフッツーの基本コンボなんだが」
CUL
「オレにとっては高等技術なのーっ!!」
とんとん。
マスター(廊下)
「CULー。入っていい?」
CUL
「おー、ちこうよれー」
がらがら。
CUL
「よっしゃ、マスターも格ゲーやろーぜーっ!」
マスター
「いや、ちょっと他に用事があるんだ。GUMIさん見てない?」
Lily
「姉貴?見てないが」
マスター
「そっか。おっかしいなあ、いつもお昼ごはんには帰ってくるのに・・・」
CUL
「そういや今日は見てないなー。何、またランニング?」
マスター
「みたいだね。他をあたってみるよ、それじゃ」
17:00
玄関
ミク
「あ、マスター。今から出かけるの?そろそろ晩ご飯だよ?」
マスター
「ああ、大丈夫だよ。もう軽く食べてあるから今夜は良いって言ってある」
ミク
「買い物?」
マスター
「いや、ちょっとGUMIさん探しに。朝ランニングに出かけたっきり帰ってこないんだ。携帯にも出ないし・・・」
ミク
「え・・・それ大丈夫なの?みんなで探したほうが・・・」
マスター
「大袈裟な事しちゃ駄目でしょ、それにGUMIさんも子供じゃないんだから、これくらいの時間なら普通だと思う」
ミク
「でも・・・」
マスター
「あの子よく携帯の充電切れてるし、いつもの事なんじゃないかな。とりあえず僕だけで行ってくるから」
ミク
「わかった。私も一緒に探すよ」
マスター
「良いの?ミクはまだご飯食べてないでしょ?」
ミク
「私だってGUMIさん心配だもん。それに、ご飯はマスターがおごってくれれば良いでしょ?」
マスター
「・・・ま、手伝ってもらうお駄賃と思えば良いか。時間も時間だし、とりあえず行こっか」
ミク
「りょーかいっ」
がしっ
マスター
「・・・何故二人乗りなんだ?」
ミク
「最近マスター私にかまってくれてなかったし」
マスター
「それは謝るけど・・・GUMIさん乗っけるんだからミクは自分の自転車乗ってよ」
ミク
「それは聞き捨てならないね。マスターがGUMIさんと二人乗りしたがってるようにしか聞こえないなー」
マスター
「一日動きまわって疲れてるGUMIさんを歩かせる訳にはいかないでしょ」
ミク
「背中に当たる感触期待してるくせにー」
マスター
「ミクさんだとこつこつしてるだ・・・ごめんなさいごめんなさい背骨が曲がるっつーか折れるっつーか砕け散りそうですいたいいたいいたいいたい」
ミク
「ひどい。ミクさんの愛がいっぱい凝縮されたハグを無碍に扱うなんて」
マスター
「脊椎動物から無脊椎動物になってもいいなら受け取ってあげなくもない」
ミク
「時間ないからレッツゴー」
マスター
「・・・結局、ミクのペースに飲まれるんだよなあ・・・」
21:50
町中
ミク
「GUMIさん・・・どこにもいないね」
マスター
「おかしい・・・もう10時前だっていうのに、家に帰った様子もないし・・・さすがに心配過ぎる・・・」
GUMI(遠方)
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・!!」
ミク
「あ、あれ、、もしかしてGUMIさん!?」
マスター
「ほんとだ!おーい、GUMIさーん!!」
GUMI
「はっ、はぁっ、はっ・・・!!」
ミク
「様子が変だよ?!まるで何かに追われてるみたいな・・・!」
マスター
「追いかけよう!ビルの隙間に入っていったんじゃ、自転車じゃ追いつけない!ミクはみんなに電話で応援呼んでから、自転車で辺りを探して!僕は路地裏に入って直接追いかけるから!」
ミク
「わ、わかったよ!」
22:05
路地裏
マスター
「くそっ、見失った・・・!GUMIさーん!どこにいるんだ、返事してくれー!!」
GUMI(マスターの背後)
「はっ、はぁっ、はっ・・・!!」
マスター
「あっ、GUMIさん!何やってんだよ、みんなしんぱ・・・」
どっしーーーん!!
マスター
「ごぼほっ!?ぐっ、GUMIさん!?」
GUMI
「はぁ、はぁ、はぁ・・・あ、あれ?マスター・・・?」
マスター
「だっ、大丈夫!?安心して、僕がちゃんと家まで連れて帰るから!」
GUMI
「やっと・・・」
マスター
「え?」
GUMI
「やっと止まれた、ッス・・・長かったッス・・・ようやく終われるッス・・・」
・・・
マスター
「えーっと、どういう事?」
GUMI
「いやーあんまりにも走るのが気持ちよすぎて昼ごはんも休憩もぜーんぶ忘れて爆走しちゃってたッスよー。もーランナーズハイの極みって奴ッスねーあっはっはー」
マスター
「そっかそっかー。あっはっはー」
GUMI
「でもさすがに走り疲れたッスよー」
マスター
「そうだねー軽くクールダウンしなきゃねー」
GUMI
「そッスねー、ストレッチやるべきッスねー」
マスター
「手伝ってあげるよー」
GUMI
「助かるッスー」
ぎゃーーーーーその関節はそれ以上曲がらないッスーーーーー
おわり。
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