おぼえてるかな?
初めてあった時
君は僕の手のひらにのったね
学校の帰り道に
ダンボールの中で震えていた
ママに無理やり頼みこんで
今日から君も家族だ

名前をつけるのに
ノートにいっぱい
候補を書き並べた
でも結局
見たままの名前を付けた

僕がベッドで眠ろうとすると
上にあがってきて
僕の腕の中で小さく丸まる
でも朝起きるといつも
僕の寝相が悪いせいで
君はベッドから降りて眠る

おぼえてるかな?
初めてあった時
手のひらにのるほどの君は
今では両手で掴まないと
抱っこできない

外を冒険するのが好きな君は
よく汚れるから
お風呂に入れてあげた
君の体を拭いてたら
君が勢い良く体を震わせるから
水しぶきあがり
濡れた僕は笑った

帰り道にある
猫じゃらしをちぎってとった
君は予想通りに
はしゃいで飛び跳ねた

おぼえてるかな?
初めてあった時
いつも独りきりの帰り道で
君のすがるような鳴き声
君をみつけて
手のひらにのせたら
僕の顔に頬ずりをした

僕にはパパがいない
ママはいつも帰るのは遅いから
君と遊んでは疲れ果て眠る

学校から帰ると
いつも通り誰もいない家に
君の姿さえ見えない
僕の部屋に入るとベッドの上で
寝ているのかな?
思わずそんな風にさえ見えた
君は横たわり冷たく固まって
永遠に動かなくなった

終わりが近づくと
何処かへ行ってしまうと
誰かにきいていた
でも君はここで力尽きたんだね

おぼえてるかな?
今まですべての時
僕はおぼえてるよ
あの日から君は一生の家族だ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

チビ

閲覧数:65

投稿日:2012/06/20 15:24:46

文字数:654文字

カテゴリ:歌詞

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