空に飛べる様な感覚で
海に沈んで行く。
フラスコの中の水彩画には
何かが足りないまま。
揺るぎない愛情の欠陥を糸で縫い付けて。
眩む紅茶の香り、匙の音
気泡が溢れている。

展翅板に心を押し付けて
恋は散ってしまったんだ。
フラスタには水滴が流れて
凪の間で落ちて行く。
許しを捨てられずに煤けて黒くなった涙すら
温くなった紅茶に沈んで
溶けて消えて行く。

イメージ そう、ありきたりな感情を飛ばし
まだ 眠れそうにない。
暗い夜 跳ね除けた手も
今なら少し愛せる、と。

声をかけられて、立ち上がって
朝から目を背けて良い。
今必要なのは、音楽でも小説でも無い。
貴方の手の平だけ。

『、?』『。、。』『... 、?』『。!...』

イメージ そう、ありきたりな感情を飛ばし
まだ 眠れそうにない。
暗い夜 跳ね除けた手も
まだ まだ 掠れていない。

イメージ そう、涙で滲んだ空
まだ 晴れていない。
燻る夜 抱き寄せた想いも
今はただ、「必要だ」と。

声をかけられて、立ち上がって
朝から目を背けて良い。
今必要なのは、音楽でも小説でも無い。
貴方の手の平だけ。
恋を投げ出して、立ち止まって
日々から目を背けて良い。
今必要なのは、
音楽でも小説でも愛情でも生活でも無い。

貴方の手の平だ、と。
貴方の声だけで良い。
涙が溢れた。

涙が溢れた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

RACRIMOSA

日々から涙が溢れる。
罅から涙が溢れた。

閲覧数:85

投稿日:2023/02/15 16:32:37

文字数:583文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました