僕は悪魔で　君は天使
同じ血で生まれたのに
君とは世界がちがう
僕と君は一緒なのにね

許されずに生まれてしまった僕たち
君は心が澄んでいて
僕は汚れていたみたいだ
君は花畑にいて
僕は枯れた花もないただ土が広がっている
君の笑顔を見ることしかできない

一人罪を犯した青い髪の男がやって来た
罪びとはこういった
「哀れだ　でも君はあの人を思っても
報われることはないさ」
そして罪人は　二度と帰ってこなかった

僕は悪魔で　君は天使
顔が良く似た双子なのに
一緒にいることができない
本当に報われないのか？

初めて地上へ出かけてみた
一人光で包まれた女の子
いつも見ていた　あの天使
僕にも光が差し込んできた
今は近くで話すことができて　
やっぱり僕たちは本当の姉弟だ

あの天使からもらった一輪の花
花を見つけた父は
「お前は哀れで捨てられた子だ
　天使と一緒にいてなにが楽しい」
そして父は花を奈落の底へ落した

僕は悪魔で　君は天使
一輪の花は二度と帰らない
君に会いたい
もう会うことはできないのか？

もう一度君と会うため　地上に行った
君は僕の大好きな笑顔で笑いかけた
こんな幸せがいつまでも続くといい
時が止まればいいのに
僕が天使だったらいつまでも・・・

父の怒った怖い顔
父の手下たちが
「お前は二度と出れないように
一生奈落の底だ」
そして笑いながら僕を奈落の底へ

僕は奈落の底で　君は花園
僕は二度と帰らない
会ってはダメなのですか
もう一度会いたい　話したい

意識が遠のく　短い人生
もう僕の人生は終わりに近づく
心の底から　あなたに会いたい
話したい　一緒にいたぃ　会いたい
本当に終わりなんだな・・・

目の前に光の粒
拾ってみるとあの天使からもらった
花の種だった　会いたい
会いたい　会いたい
僕の大好きなたった一人の天使

僕はこの種に願いを込めます
「ぼくがこの後天使がいる世界に行けますように」