素敵な夜には イヤホンつけて
少し大きめの音楽を聴いて
変わらない街では 慣れた足取りで
少し大股で街頭歩いて
月の光とビルの光で
彩られた世界を
一人で踏みしめて
今宵、可憐に舞うのは
何にも染まらないあの蝶
行き先は誰もわからぬまま
この街を今日もなぞる
一目に怪しいと映るその姿は
目が合うものすべて魅了する
ふとした吐息 上がる口の端
心すべてを奪い去っていく
醒めた夜には イヤホンつけて
少し大きめの音楽聞いて
見慣れた街では 軽い足取りで
自身に満ち溢れたまま歩いて
星の光と車の光で
飾られた世界を
孤独で包み込んで
今宵、可憐に舞うのは
闇にも染まらないあの蝶
見る先は誰もわからぬまま
この街を影で統べる
人目に美しいと映るその姿は
目が合うものすべて魅了する
ふとした仕草 上がる目の端
心すべてを奪い去っていく
砕けた夢の欠片は
散りばめられた鱗粉のよう
光のない目に美しく輝く夜の街
皮肉めいた台詞で
“月が綺麗だね”
今宵、可憐に舞うのは
何にも染まらないあの蝶
行き先は誰もわからぬまま
この街を今日もなぞる
一目に怪しいと映るその姿は
目が合うものすべて魅了する
ふとした吐息 上がる口の端
心すべてを奪い去っていく
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