賑やかな街並み
睨みつける裏通り
幼い頃からそうしてきた

いつも同じ場所で
不味いパンを売る少女
売れ残りを今日も抱えて

それが恋と知らぬ 盗人
変わった少女が笑って差し出すパンは固く
どうしてか 訊かれてもないのに
払った銀貨は拾ったものだと嘘を吐いた

暗い部屋で膝を抱え
罪に濡れた両手 見つめ
日陰者は月に濡れて
固く不味いパンをかじる


ふてくされて歩く
寒い夜の水たまり
揺らめいては消える 面影

いつも同じ場所で
同じパンを買う客が
盗人だと知ればどうなる?

憎み 妬み 騙し 裏切り
太った奴らの気取った財布の中身 奪い
嘲笑い 苦しめてきたのさ
盗人暮らしの 腐った男だ 怖いだろう?

なんでそんな 優しい顔で
何も言わず 吐息白く
頬に熱い 何か流れ
零れ落ちた これが 涙?

白い雪が 肩に積もる
跪いて 誓い立てる
盗みやめて 生きていくよ
君のそばで 生きてみたい

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

盗人の恋<kukuwa81さんの新曲用>

kukuwa81さんの新曲用のための書下ろし。
「盗人の恋」
https://piapro.jp/t/YGDO

いただいたイメージとして、
お金はもちろんの事、様々な物を盗んで生活してきた盗人が、
ある日少女に恋をする。
少女に恋をするにあたって改心が必要である、というものです。

ストーリー性や設定が歌詞本体より分厚くなってしまうのを避けるため、
複雑な恋愛の背景は用意せず、
むしろ盗人が恋によって改心する流れにフォーカスした作りとなっております。

「想いを告げることのないパターン1」と「想いを告げるパターン2」がありましたが、ご相談させていただいた結果、2で行くことにしました。
Ver.1がひらがな(パターン混在)
Ver.2が漢字(パターン混在)
Ver.3 ひらがな(パターン2)
Ver.4 完成稿 (パターン2)

よろしくお願いいたします。

閲覧数:191

投稿日:2018/08/25 21:54:42

文字数:402文字

カテゴリ:歌詞

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