アイアムアヒーロー

損と得の定規は いつだって万能だ
社会というステージは それを僕に突きつけた

熱を省いて 色身を消して
平たく投げて 平たく受ける
味のない世界 それだけがただ
信頼に足る 形を紡いだ

0か1を追う日々に 足取りは早まっていく
僕のパーツは少しずつ 形を変えていった

僕の声が 素知らぬ意思が 
誰かを切り裂いてしまっても
「これはきっとそういうものだ。」
自然に思えてしまうな
きっと僕は傾いたんだ
限りなくフラットな世界へ
乱れない鼓動 ずれない歩幅 
鉄の心臓が今じゃ「僕」だった

善いと悪いの定義 なんて忘れた頃
古い憧憬を携えて 君が目の前に現れた

誰かを助け 誰かを愛し
人のことだけを考えて死ぬ
夢のようだと 憧れだと
目を輝かせた君のこと

煩わしいと目を逸らして クズと同じと値踏みした
そんなパーツは役立たず 捨ててしまえばいいんだ

僕の声は変わってしまった 冷え切った平らの波形に
「これはきっとそういうものだ!」頑なに殻に閉じこもった
そうさ僕は傾いたんだ  行き交う人々の胸で
揺れる心をバグとしてただ 目の塞ぎ方を覚えていった

閉じた先の真っ暗闇 瞼の裏に移っていた
立ち尽くし泣いているのは 過ぎ去った日の僕の姿

不意に側に灯った光 何かが手を差し伸べていた
暖かく懐かしかった 大好きだった正義の味方

どれだけ罵られようと どれだけゴミに塗れようと
誰かを照らすヒーロー あぁそうか君は

君の声が 真っ直ぐな意志が 誰かを救おうとするから
「きっとこれは大切なモノだ。」 笑顔でそう言ってのけるから

僕の声は 機械の心は 大きく強く揺れ始めたんだ
あの時と同じ差し出す手

「胸を張って叫べよ!」

「アイアムアヒーロー!」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

アイアムアヒーロー_歌詞

IAオリジナル曲「アイアムアヒーロー」の歌詞です。

閲覧数:358

投稿日:2014/08/01 21:18:34

文字数:750文字

カテゴリ:歌詞

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