蝉の鳴き声が目覚ましになり瞼を開ける
カーテンの隙間から差し込む光にきらきら舞うほこり、汗の匂い、夏は今日も勢いを増す
とりあえずスマホを見ていつもと変わらない世界を確認、どうでもいい芸能ニュースに時間をつかい、炎天下の昼間車に置き去りにされた幼児がなくなった事件に怒りが込みあがる
でも胸糞悪い怒りも十五分後には消えて忘れてる、そんな自分に嫌気がさすけど変わる気なんかなくて、「何か」が飛んでくるかもなんて話より今日の髪型の方が気になるから
炭酸のぬけたぬるいジュースを飲んで聞きなれた音楽を響かせる
友達にメッセージ送ってくだらないやりとりをあきるまで続けて、ふと見た窓の向こうに夏雲とスズメバチが飛んでた
突然の雷雨に友達との約束も流れた
予報を見ても夜までやみそうになくて、惰性で続けるゲームをプレイ、でも何だかすぐに飽きて、灰色の空を切り裂く稲光を見つめる
響く轟音に窓ガラスも揺れてる、でもあたしの心はまるで揺れない
いつからこんな無感動を飾るようになったのかな?
やることがなくて台どころに行き、味なんかよくわからない苦いコーヒーを入れて、家族の会話も二言で途切れた
でも雨は途切れず激しさを増してる。無言に耐えれず部屋に戻ってわざとらしい溜息ついて、SNSにくだらない事を書き込み、いつもからむ人だけからいつものリアクション
知り合いにメッセージ送って意味のないやり取りを飽きるまで続けて、ふと見た鏡に映る、自分はこんな顔してたのかな?
早く大人になりたいけれど、年寄りにはなりたくない
子供のままで、子供が嫌で、矛盾した二個の思い
ネットのなかでも人見知りなんて気にするけど、大体まわりも人見知りしかいない、つまりそれなら普通って事か
姿の見えない関係でさえ難しいのが人と人との繋がりなんだね
雨の日はいつでも考え事ばかりして答えのない悩みをつくる
おなかがすいたな、ご飯まだかな? 今日は長めにお風呂入ろう
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