花が揺れて語り出した
夏の記憶 閑(しずか)な声

星が降って口遊むの
君はいない 涙は星

私の頬に伝う光     

花束が悲しみの香りを纏って
記憶なぞる指先を瞼下し見つめていた

星たちが遊ぶように線を描いてく
心の底 照らしてるみたいで

君のことが消えそうでこびり付いている
記憶が擦り切れない場所で

儚く翳る花の香りを纏って 
星夜(ほしよ)に思い巡らしてても
散った命(もの)は今に咲かない

星が囁く 涙は君

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

Gladiolus

ボカデュオ2024参加曲で作詞を担当しました。
その歌詞です。

歌唱版
https://youtu.be/q4JHwc7e47Q?si=Qi5uHMkKaBy2BIvk

ボカロ版
https://youtu.be/xZkkUADZ5gc?si=rq76baJNS_hAcdHy

【short story】
夏夜、廃校になった母校の教室に入り一人君がいた席に座る。右手には花束。君を忘れない為にもどうしてもここへ来てしまう。思い出に耽っていると窓に流れ星がすっと線を引いた。すると次々に流れ星が現れる。そういえば流星群が見える時期だっけ。窓辺に行って眺めていると頬を伝っている涙が流星群に『あなたも流れ星だ』と誘われるように溢れる。机の上に置いた花束も私の心を肯定するように花びらを一片、教室の床にやさしく落としていた。

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投稿日:2024/08/23 17:42:32

文字数:214文字

カテゴリ:歌詞

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