惨憺レイニー 歌詞
僕とそこらへんの命の重みを
天秤に掛けまして愛と溶きまして
愛を持たない僕だけが
零れ昇り降り
水循環の部品となりまして
天から降った愴を流し込んだ街は
憂いを帯びて闃寂を増した
おせっかいなカミサマが拵えた
防音性の蝙蝠傘を人は皆差している
「すき、きらい」
残る花弁は二枚になっている
重い重い足取り
アルカリを呑んでいる
オイル残るドラムの缶は
雨垂れで拍を掴んでいる
明日は冷え込む
この身体の40余%を
君の手に預けてしまいたいわ
心の交通整理の赤色灯が
あっちで燃えている
MS明朝仕立ての感動シーンを
君と一緒に蹴っ飛ばせたら
よかった
だれに聞いても知ってない
しんしゅの「カンジョウ」
見つけちゃった、、
つかまえてお世話してるの
名前つけないでよぼくが見つけたんだ
痛い痛い痛い痛い
もう僕にはこいつは飼いきれないや
お前といると誰かの痛みが
伝導されて苦しくなるんだ
不感不感不感症にさァ
なりたいとまでは思わないけど、、
僕が見つけたこの感情は
辞書で見た「哀しみ」ってやつに似ていた
「きらい、すき」
都合のいいメリバったエンディング
傘を纏う正しさを今になって知っている
夜を照らす灯りは
今日も喧騒ばかりを見据えている
雨に濡れちまう
この身体を回游している惨憺と
決別しないか?
この身体の40余%を君の手に
預けてしまえたら次は僕の番だ
雨が
雨が
雨が
暗然たる雨が
雨が
雨が
降ったまんまでいる
あぁ
心の交通整理の規制は
牀上施牀を為している
発条仕掛けの微笑は濡れきって
錆び付いているけど
雨ん中なら
上手に泣けるよね。
この身体の60余%は
誰かの涙で出来ている。
40%は、、君にあげちゃったから、、
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