A
ドアの音がした 遠くのほうで
君の足音が ゆっくりと響いた
表紙が消えた 絵本をそばに
柔らかい期待を 絵具に溶かした
A
赤い絵の具がない 青い色もない
もう何の色が 残ってるか見えない
それでも今日も 「完成しないけど」と
こぼれた何かを 白で塗りつぶした
B
吐き出したら 泡になって
不安定なまま 落ちていった
こんな物を 幸せと呼んで
笑っていないと いけないんですか?
S
壊れた両手からあふれた嘘(思い出)が
気付いたら足元に散らばって消えた
手元を反射(うつ)すためだけのランプ持って今は
夢を描くよ
隣に立っていて笑いかけたキオクは
きっと全て誰かの妄想癖の中
遠くで傷ついてる君の手の温度も
触れる事すら かなわないんだ
A
ドアの音がした 時計の傍で
隣に座ってすぐ 何か話しだした
笑わない僕を 喋らない僕を
君は満足そうな 顔して笑っていた
A
言い訳だと言えば そうかもしれない
本当はこのまま 眠ってなくちゃいけない
それでも今日も 「完成させないよ」と
あふれた妄想の 中へ溶け込んだ
B
かき集めた 泡の中で
静寂だけを 耳にあてた
割れない事 もう分かってるのに
君の影だけを 見続けたくて
S
それだけで満たされていたはずなのに
気付いたらキャンパスの白が剥がれてた
見たくもない色がまた僕の視界を奪ってまた
通り抜けてく
繋げて歪な形で作った日々は
きっと全て誰かの妄想壁の中
それでもまだ僕が存在する(生きてる)間だけは
君の見方で居続けたいな
S
俯いた両目からあふれた言葉(涙)は
僕の手の中で泡へと変わっていった
影さえも消せるランプを掲げて、さぁ
夢を描くよ
隣に立っていて笑いかけたキオクは
きっと全て誰かの妄想癖の中
子供じみた絵本を 終わらせる役は
僕じゃなくても 構わないんだ
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想