翌日、姫が朝起きると、城の中を使用人達が物凄く慌てた様子で走り回っていました。
何事か・・・と思いそこを通りかかった1人の使用人に尋ねると、

「姫様のお姉様の姿が見えないようです」

と汗を流しながら言いました。
ミク姉が――・・・?少し不安になった姫ですが、大丈夫、どうせ誰かの家に転がり込んで泊まりに行ったのだろう、と思い込むことにしました。


そして、その日姫の姉は帰ってきませんでした―――・・・。


そのまた翌日。
姫が朝起きると、何やら城の中は昨日とは違うしんみりした空気が漂っていました。

姉の部屋にはまだ姉は帰っておらず、今度こそ不安になった姫は、昨日と同じ使用人にどうしたのかと尋ねてみました。
すると、使用人はハッとした表情になり・・・涙目で、その場から逃げてしまいました。

それから何人かの使用人に尋ねても、みんな同じような反応ばかり。
もう何人にも聞いて回ったのに誰にも答えてもらえず、姫は疲れて自分の部屋に戻りました。


それからしばらくして、姫の部屋がノックされました。
姫が扉を開けると、そこには沈んだ表情で目を赤く染めている母の姿がありました。

「どっ、どうしたんですか?
 今朝から何やらみんなの態度がおかしいのだけれど・・・
 何か、あったのですか・・・・?」
「リン・・・・・」

母は姫の部屋に入ると、ベッドに腰掛け・・・突然、泣き崩れました。
驚いた姫はただならぬ出来事があったのだと確信し、母の背中をさすりながら今朝から何度となく口にした質問を投げかけます。

「お母様?何があったの?・・・まさか、ミク姉に何か・・・」

そう姫が言ったとたん、母は目を見開き今にも壊れてしまいそうな震える手で、姫を抱きしめました。

「よく聞いて・・・」

そして母の口から飛び出した報告に、姫は耳を疑い、言葉を失いました。

―――ミク姉が・・・・死んだ・・・・!?

母の話によると、昨日帰ってこなかった姉を探しに、使用人たちが街へ、海へ、森へと足を運び、森の奥深くで姉の死体が発見されたと言うのです。

そんな・・・信じられない。
だって、ミク姉はおとといまであたしの話をいつも通り聞いてくれていたのに・・・

しかし、母の涙を見ているうちに、それが本当だと分かってきてしまい、姫の目にも大粒の涙が浮かび上がりました。
そしてそれは、大きな嗚咽へと変わり、姫の体を震えさせるには充分でした。


続く。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【主人公:鏡音リン小説】あたしは姫だから #2

第2話でけたーあ

勝手にミク殺しちゃってすいません!!
これでもお姉さまは大活躍して亡くなっていったのです実は(´・ω・`)
それはまた今度。3話以降に。ね。


いまだにメインヒーローれんきゅんが出てこない
てかれんきゅん物凄く出番少ないと思うんだこれからも

続くのかコレちゃんと終わるのかコレ
不安なまんま連載続行=ω=;;

閲覧数:633

投稿日:2010/01/11 13:41:48

文字数:1,026文字

カテゴリ:小説

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