-侵入者side-
「ここがEVILS FOREST・・・」
独り言を呟きながら森を歩く我。
手には地図も何もないから、直感で進むしか術はない。
木々にはカラスが住み着いており、さっきからカーカー五月蝿い。
今夜は満月、月明かりが見事に森とマッチして不気味さが増している。
しかも隣には雲があり、何れ月が隠れるだろう。
早く、早く行ってさっさと帰ろう。
・・・とはいっても、なんか怖いなぁ。
行く気が無くなる。いや、精神死んでも行くけど!(理論的にはいけないが)
そのときだった。
「フフフフ・・・」
「くっ・・・ハハッ」
どこからか聞こえる二人の笑い声。
身の毛が凍りそうなほどの可笑しそうな笑い声は、一層に大きくなる。
「だ・・・誰だ!」
突如、我の前に現れた黄色い二人。一人は少女、一人は少年。
双子なのだろうか、格好や顔がよく似ている。
「フフッ誰って、言われてもねぇ・・・」と、少女。
「ハハッ何で、見ず知らずの人に言わなきゃいけないの・・・」と、少年。
なんて失礼な奴らなんだ。人のこと散々笑っといて、名も告げないなんて。
失礼にも程がある。
「まぁ、特別にいってあげる。私たちは『サーバンツ』」と、少女。
「偉大な主の・・・特別なメイドと、召使さ!」と、少年。
言うが早いが、少女が我に向かって何かを投げつける。
間一髪でそれをよけると、それがナイフだということが分かった。
「お、お前ら・・・人に向かってナイf」
「殺せなかった・・・まぁいい。あいつさえ捕らえれば・・・」
「偉大な主の夜食にできる・・・」
我の言葉を遮った少女は舌打ちを繰り返している。
どんだけムカついてんだよ!
てか夜食?!我は喰われるのか??・・・そんなのはヤダァ!
「おい、逃げたぞ!」
「追うよ!グレーテル!」
逃げる我。我を追う双子。そして、遂に月が雲に隠れる。
月明かりしか明かりがなかったこの森は、完全な闇。
道もわからず、ちゃんとした道を通っているかどうかもわからない状況。
このまま走り続けても大丈夫なのだろうか。不安が到達したそのときだった。
「あでっ!」
硬いものにぶつかる。たんこぶができたかもしれない。
「いたた・・・ここは映画館・・・!」
我がこんな目にあってまでやってきた理由。
それが映画館だった。
この映画館にはある噂がある。「ガレリアン=マーロンの遺産がある」。
でも我は遺産などが目当てなのではない。
遺産の中にある、「ヴェノム・ソード」という剣が目当てなのだ。
あの剣さえあれば・・・!
突如開いたドア。我は驚きながらも中に入る。
中には明かりがついている。よかった、もう闇は御免だ。
「開廷の時間です」
凛とした、美しい声。
声のするほうにいくと、そこには淡い緑色の少女が立っていた。
よく見てみたら、少女がいる部屋は裁判所に似ている。
「被告人、被告席に着きなさい」
少女が槌で我を指す。
・・・被告人?我が?
「被告人、さっさと着け」
「は、はい」
急いで被告人席に座る。
「被告人ガモン=オクト、判決、死刑」
・・・ちょっと待て、なんで被告人の次に判決が出るんだ?
普通は罪状とかいうだろう?ていうかなんで死刑?!
なんで我の名前を??!
パニック状態の我を無視して淡々と進める少女。
「午前0時に処刑する。それまで外に出ないように」
少女はそういって、部屋を出て行った。
まだパニック状態の我を置いて。
【茶番カプリシオ】6.5、森の侵入者【自己解釈】
言い訳をするなら、時間が足りなかった。
次回(7.5)で書き収めたい。
因みに「~.5」は過去のお話という意味。
[偉大なる本家]
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16017826
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