※注意※

 この小説には、ボカロ以外のキャラクターも出てきます。
 オリジナルキャラクターに嫌悪を抱かれる方は読まないことをおすすめします。

 それでもおk! って方は↓↓どうぞ!








 一度光を識った人間は、闇のなかでは生きられない。





 一週間なんて、あっというまだ。元旦を迎え、親戚もやってきて家も騒がしくなった、七日目の夜。
酒の入った大人たちに絡まれるのがいやで、外に出た。新年だからといって、
未成年に酒を飲ませようとしないでほしい。まったく、大人は都合がいいよな。
ため息をつき、顔を上げたときだった。僕は、ゆっくりと目を見開く。
 星空、だった。
 迷いの森の木々で視界は狭いが――たしかにそれは、星空で。
 気づいたら、走っていた。
 都会じゃ絶対に見れないような、かぞえきれない星たちを追って、開拓した一本道を駆ける。
 これは、崖へと続く道。
 障害物のないあそこなら、見えるはずだ。
 だれにも、なににも邪魔をされずに。
 乾いた茶色の獣道を抜けた、そこは――
「……なんだ、これ」
 濃紺のじゅうたんに散りばめられた、無数のかがやき。
 人工物と錯覚してしまいそうな、空いっぱいの、きらめき。
 かがやいて、
 きらめいて。
 言葉が出ない。
 きれいだとか、すごいだとか、チープな言葉にしかできない。
 形にすると、一気に失われる光。
 こんなにたくさんの星を眺めたことがあっただろうか。
 まったくの別空間。僕は現実から切り離されてしまったのかもしれない。振り返ると、
真っ暗な道が伸びている。空を見てからだと、余計に黒く感じた。
 たとえ夢だとしても、このことを忘れることはないだろう。適当なところを見繕って、寝転がる。
服越しの地面の冷たさも、ここでは気にならなかった。ただ、空を仰ぐ。
 残念ながら僕には星の知識が皆無なので、あそこにあるのが何座だとか、そういうことはわからない。
ちんぷんかんぷんだ。けれど、この星の数なら、専門家でも匙を投げてしまうんじゃないか。
 街の明かりは、星の光を掻き消してしまう。
 どうして、人々は街を明るくしてしまったんだろう。暗いのは不便だが、これを見れない人たちは哀れだ。
現代の人間は盲目すぎる。
 この空間を写真に収めたいとも思ったが、形として残してしまうと壊れてしまうような気がして、やめた。
またきたときに、訪れればいい。
 とりあえずは、星空を目に焼きつけておくことにする。
 いつまでも、このかがやきを忘れないように。





 あなたがいないと、わたしは、わたしじゃなくなってしまいます。

 あたまがぼやーってして、なんにもかんがえたくないです。

 このせかいには、わたしたちいがいにも、たくさんひとがいるのに、どうして、あなたじゃないとだめなの?

 かみさまは、いじわるです。

 あなたをひきずりこんで、たべちゃおうとしています。

 たべないで。

 あなたはひかりなの。

 わたしから、ひかりをうばわないで。

 




 つづく


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

盲目の宇宙飛行士―05―



 はい、挨拶が思いつきません。こんにちは。おはようございます。こんばんは。ちーっす。
 盲目05、お届けにあがりました。
 これを書いてた日に、初めて停電になりました。
 昼間だからよかったけど、夜は面倒ですね(´・ω・`)

 
 作品解説。
 
・パレェドの作品には、必ず社会風刺が入ってます。まだまだ若くて経験不足なので、子供目線ですが、風刺します。書くからには、伝えたいことがある。どこかわかるでしょうか。

・「識った」は、しった、と読みます。一応ね。

・そんな星空見たことないので、描写むずかしいです。勘です。もうs想像です。

・「人工物」=プラネタリウム

・「真っ暗な道」=ただたんに、明暗の意味だけじゃないです。
きれいな空=現実から切り離されてる=夢 に比べると、どれだけ現実の苦しいことか。

・街の明かりは、星の光を消してしまう。強い光は、脆弱な光を消してしまいます。当然ですよね。どうしても、目線は目立つほうに行ってしまいます。だから、僕らは盲目なんだ。

・最後のやつ、全ひらがな表現だとさすがに見づらいので、間隔あけました。さあ、これはだれの言葉でしょうかね。そのうちわかります。



 今回伏線めちゃくちゃある気がしなくもない。
 というわけで次回、【祈りよ届け! 見よ僕らの血潮パワー!】こうご期待!
 ※タイトルと内容は、予告なく変わる場合があります。ご注意ください※

閲覧数:162

投稿日:2011/03/30 01:42:50

文字数:1,295文字

カテゴリ:小説

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