やまない雨の窓 見つめ
古い映画 ラストシーンに
絡めた小指 ほどいて
感じないふりをしてる

消せない灯り 揺れる
気だるそうな 君のせいだよ
曖昧な表情 浮かべて
確かめようとしてる

もう 引き返せないプロローグを
何度 上書きしたんだっけ
そのたびいびつな形だけが
棘を増やしてきたんだ
答の出ない時間は過ぎて
何も選べやしないから
ふたり傷を舐める 仔猫のように

終わらない物語を 不器用に繕いながら
すぐに ばれるよな嘘ばかり繰り返す
もうまたこのまま まだこのまま
ずっとこのままなんて 夜の隙間を泳いだ

萎れた花を ねだる
気まずそうな 視線逸らした
素直にはなれないから
とまどいの痕を隠す

気づいてほしいモノローグを
何度 ぶつけてきたんだっけ
そのたび作った笑顔だけが
次の言葉を拒んだ
分かりあえないこと並べて
すり抜けてゆく感情を
ふたり慰めあう 子供のように

とめどなく火照る肌に 意味なんて求めなくても
深く 深く沈んでゆける いますぐに
もうまたこのまま まだこのまま
きっとこのままなんて 潜めた息を漏らした

綺麗に枯れるエピローグを
何度 探していたんだっけ
そのたびためらう仕草だけが
離すその手を奪った
隠しきれない過ちさえ
いまは些細なことになって
滑り落ちる月の光に溶ける

もう 終われない物語に 癒されることもないから
いくつ愛しあう真似ばかり上手くなる
もうまたこのまま まだこのまま
どうせこのままなんて 冷たい身体 重ねた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【北森劇場】花、涙ぽつり。

北森劇場2ndアルバム「LIFE」収録。
作詞:北森耕太郎
作曲:吹島サスロー

閲覧数:155

投稿日:2023/11/12 22:43:50

文字数:643文字

カテゴリ:歌詞

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