特集コーナーでは、とあるソフトの特集がされていた。特集コーナーだから特集されてるのは当たり前なのだが、そういう意味合いで言ったのではなく、こんな何事にも動じないような自分が目を止めたのだ。
「ボーカロイドXX・・・。」
俺はその商品名をなんとなく読み上げてみた。俺はこういうとこによく入ってるので、ボーカロイドという商品名は知っていた。新しいやつが出たのか。
確か名前が付いていたはずと思い、箱を手にとって眺めてみる。
・・・どこにも名前が書いていない。
そんなはずは・・・。
俺はその箱を持って無意識のうちにレジに並んでいた。いや、正確には意識中だが、運命的な何かを感じ、それは必然のように並んでいた。
値段は2万5千円普通のものより少し高めだ。
あと、店員に「頑張って下さいね。」と言われた。わけも分からず自分を攻撃しながら家に帰るとそのまま自分の部屋に入り箱を開封した。

インストール中・・・

私はマザーとは違うごちゃごちゃした狭い空間で目を覚ました。本当にここはどこ?私は誰?と言う感じだ・・・。
「ボーカロイドXX・・・。」
外から声が聞こえた。この中ではまだ私に体は無いらしい。だから相手に表情を見せることは出来ないが、相手を見ることなら・・・。
と思い、カメラのデバイスを起動した。幸いカメラは付属していたらしい。
「マスターですか?わたしの。」
「なるほど、ボーカロイドXXは感情を組み込んだボーカロイドの女性版、だが、発売前に全ての記憶は消されている。名前は無い。自分でつけろということか・・・。」
「マスター?」
私は自分の名前が無いから呼びかけられないのだと分かって黙ってマスターの命名を待っていた。待ち時間およそ3分14秒159265・・・。
「よし、お前の名前はレイン(仮)だ!」
「ちょっ!マスター?なんで(仮)なんですか!!」
「いや、もっといい名前考え付くかもしれないし!」
「早く考えてくださいよ!」
「分かった分かった。」
等と言う、状況説明が入れられない日々が始まったのである・・・。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ボーカロイドXX

タイトル決めました。
この商品名って使ってもいいですよね?
他はよろしくないと思いますけど・・・。

メッセージ送ってください!もっとこうした方がいいんじゃない?等々
よろしくお願いします。

閲覧数:168

投稿日:2009/07/20 21:55:08

文字数:865文字

カテゴリ:小説

  • コメント4

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  • 多夢 Ω

    多夢 Ω

    ご意見・ご感想

    マスターの名前は一応カササギです。
    でも、これって日本人っぽくないんで・・・。

    じゃあ、今度マスター達の本名も考えてみます。

    2009/08/17 21:53:01

  • ヘルケロ

    ヘルケロ

    ご意見・ご感想

    いえいえ^^
    実はマスターの名前を探していたんですが、出てきませんね

    2009/08/17 21:23:13

  • 多夢 Ω

    多夢 Ω

    ご意見・ご感想


    THE テキトー☆

    特に意味があって円周率じゃないです。
    あのボカロが円周率を歌うやつがちょうど流れて・・・。

    あと、その前に・・・
    読み返してくれてありがとうございます。

    2009/08/17 20:03:49

  • ヘルケロ

    ヘルケロ

    ご意見・ご感想

    なんかちょっと読み返したときに思ったこと
    なんで円周率なんですか!?

    2009/08/17 17:13:59

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