夜の足音が聞こえる
草原が啜り泣き 波となって
黒く伸びた 僕の長い影
呑みこんで蠢く
いつか捜そうと思ってた
きっと許されはしないけれど
せめて一度
君の姿 目にしたくて
辿り着いた結末
守ろうとしたものはどこにもなく
誰もいない 家は朽ち果てて
ただ風にさらされ
かつて この場所で生きていた
ふたり手を取って 笑い合った
その幸せ
壊したのは、確かに僕
君を守るためだと信じて
その手を振り払って 背を向けた
正しい道だと思ってた
あのとき 君がどんな顔して
遠ざかる僕の名を呼んだのか
知らない 僕にはわからない
二度と
なぜ 君はこの場所を
ずっと離れずいたの
恨んでいいと 忘れていいと
そう言ったのに
それが君のためだと信じて
かけがえのない君に 背を向けた
正しい道だと思ってた
こんな終わりが来ると知らずに
君の幸せだけを願ってた
どうして、
どうして叶わない
僕がいなくなっても ひとりで
君が守り続けた思い出は
いつしか 静かに息絶えて
せめて 君が愛したこの地に
枯れ果てた 幸せの跡形に
手向けの涙を涸れるまで
そっと
---以下、想定されるひらがな表記---
A1
よるのあしおとが きこえる
くさはらがすすりなき なみとなあて
くろくのびた ぼくのながいかげ
のみこんで うごめく
B1
いつか さがそうと おもおてた
きいと ゆるされわ しないけれど
せめていちど
きみのすがた めにしたくて
A2
たどりついた けつまつ
まもろおとしたものわ どこにもなく
だれもいない いえわくちはてて
ただかぜに さらされ
B2
かつて このばしょで いきていた
ふたり ておとおて わらいああた
そのしあわせ
こわしたのわ たしかにぼく
S1
きみおまもるためだと しんじて
そのてをふりはらあて せおむけた
ただしい みちだと おもおてた
あのとき きみがどんなかおして
とおざかる ぼくのなお よんだのか
しらない ぼくにわ わからない
にどと
C1
なぜ きみわこのばしょお
ずうと はなれずいたの
うらんでいいと
わすれていいと
そおいいたのに
S2
それがきみのためだと しんじて
かけがえのないきみに せおむけた
ただしい みちだと おもおてた
こんなおわりがくると しらずに
きみのしあわせだけお ねがあてた
どおして どおして かなわない
S3
ぼくがいなくなあても ひとりで
きみがまもりつづけた おもいでわ
いつしか しずかに いきたえて
せめてきみがあいした このちに
かれはてたしあわせの あとかたに
たむけの なみだお かれるまで
そおと
【応募歌詞】 涙を涸れるまで
ぴおーねさんの歌詞募集曲(https://piapro.jp/t/vW1F)に応募するため書いたものです。
最初に聞いたときのイメージが、(ファンタジーRPGで滅んだ町とかのBGMに使われそう……)だったので、内容が完全にファンタジーです。
ファンタジーたのしい……
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