「・・・・・っ、あぁぁ!!

 み、ミクのねぎがぁ!?」


突如響いた悲鳴。


ミクの前に落ちているのは、八つ裂きにされたミクの“ネギ”



「だ、誰がこんなことを・・・・!」


頭を抱えて、力なく座りこむミク。



大袈裟。


その単語が私の頭に浮かんだ。



生憎、ミクに辞書は欠陥品で「大袈裟」その単語はのってない。



そんなことを考えながら、ミクも隣に座り込むと妙なものがあることに気付いた。



八つ裂きにされたネギの近くに落ちている、白いうさ耳と、タイヤのあと、それにバナナの皮。


これって・・・?

もしかしたら・・・・


ミクもそれに気付いたのか、口を大きくあんぐりとあける。


「そ、そんな、犯人は・・・・!」


いまにも泣き出しそうな声をあげる、ミク。

いや、だから大袈裟だって。



「ミク姉、グミちゃん!リンのリボン知らない?
 朝から行方不・・・・・・・あぁ!!」



リンの指差した先にあったのは・・・・・・そう。

白いうさ耳。


「リンちゃん!!犯人はリンちゃんなんでしょ!?
 なんでこんな酷いことをしたの!?」

虚ろになるリンの目。

ミクは今にも泣きそうな声で、リンの肩を揺する。



土曜ワ○ド劇場とかにありそうだな、こういうシーンw



「ミク姉!リンは、リンは、何にも悪くないんだ!!」


そう言って、飛び出してきたレン。


ドラマチックな展開だねぇw


「悪いのは、俺なんだ!!」


ばっとリンを守るようにして、立ちはだかるレン。

どこのメロドラだよw



「やめて、やめて、もういいの・・・!」


レンの腕を掴み、懇願するように言うリン。


ホントに、どこのメロドラだよw




「・・・・・っとまぁ、おふざけはここまでにして、本題へ。」


何事もなかったかのように言うレン。


さっきのアレは、何だったんだw



「ミク姉、勘違いしてると思うけど、そのネギ・・・・・」


そう言ってリンは、八つ裂きにされたネギを指差す。



「私たちは、何もやってないから。」



そう言い放つリンに、確信を迫るかのような笑みを浮かべるミク。



「こっちには、証拠があるのよ?」

いや、でも待って。


不自然すぎないか・・・?


もし、犯人がリンとレンなら わざわざ「自分たちがやりました」とでも言うような品を落としていくだろうか。



「このうさ耳は、リンちゃんのものね。
 そしてこのタイヤの跡は、ロードローラー。
 そして、このバナナの皮!これは、レン君が食べたバナナの皮よ!!」


声に凄みを効かせながらミクは言う。



「ちょっと待って――――」

何故だろう。

普通に言ったはずなのに、刑事ドラマ風に聞こえてしまう。


「リンとレンは犯人じゃない―――――」


「え?」


驚愕の色を浮かべる、ミク。


そう、犯人はあの二人じゃない。



「もしリンとレンが犯人なら、現場に証拠を残していくはずがない。
 きっとこれは、誰かに仕組まれたもの――――――」

そう言い放つと、ミクの顔にも戸惑いの色が現れる。


なんだかんだ言って私も、大分乗っちゃってるなw



「さすが、グミちゃん!!」


「どうだ、ミク姉!!」


勝ち誇ったかのように言うリンとレン。



「じゃ、じゃあ・・・!誰が犯人だって言うのよっ!!」


「それは・・・・きっと・・・・・・・・」


眉間を指で押さえながら考えるふりをする。


犯人・・・・。


犯人は現場に戻る・・・・そういうわよね。


いまこの現場にいるのは、リンレンミク私の四人。


私を除いた、三人の中の誰かか・・・・?


そんなはずはない・・・・・




「よ、ヨイチ!!」

突然聞こえた声。

あれは、兄者―――神威がくぽの声。


まさか、兄者が犯人?

そんなはずは、あるわけない。


確かに、馬鹿でアホで間抜けなやつだ。

しかし、犯罪に手を染めるほど落ちぶれたはずがない。




「ヨイチ!!止めぬか!ヨイチ!!」



私が目にした光景―――――――


それは――――――――――――――







兄者のナス・・・・いえ、馬がミクのネギを踏みつける様子。

そして噛み付き―――――――




















ショッキングなものを見てしまった所為か、リンレンは食事をとらず自室に篭り、ミクは一人ネギの前で泣き続けていた。



ヨイチは兄者から、ながったらしい説教を受け少ししょんぼりしている。


悪いのは、お前だろ、ヨイチ。





って、私は何をやってるんだろうか。


あーあ、また今週ものせられた。



毎週日曜日は恒例の「ボカロ家日曜ワイド劇場」の日じゃないか。


先週、「来週は参加しないから!」そう言ったからか、ドッキリ形式のようなものになったのは。



っていうか、これをやることに何の意味があるのか。



そう言えば、ルカやめーちゃん、バカイトはどうしたんだろう・・・・・。


確か、買い物だっけ。


あ、あぁ。


逃げたのか、ずるい。



そうだよな、主催が ミク、リン、レン、兄者 だったら、逃げることだって容易なはず。



私も今度から、そうしよう。

一日、買い物に出ることにしよう。





そうやってまたグミは進歩していくのだった―――――















ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ミクのネギ暗殺事件【ギャグ】


書きたいんだけど、シリーズものの続きを書くのは大変だということで、短編!!

馬鹿みたいな話ですw

因みに、ミクのネギは一本犠牲になってしまいましたw


実は、語り手――グミの台詞が少ないw

15分クオリティーですが、気にしないで下さいw

※ボカロ家恒例行事ではなく、勝手にボカロ家恒例行事ですw

閲覧数:611

投稿日:2011/09/18 16:02:45

文字数:2,294文字

カテゴリ:小説

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  • 美亜 瑠璃

    美亜 瑠璃

    ご意見・ご感想


    ひまちゃんの投稿久しぶりだーーー!!

    美亜だかんね、美亜。

    ギャグ・・・・w

    題名を見たときは、軽くぞくっときたw

    犯人は・・・・ヨイチか(汗

    なすに口とかあったのか、怖ぇーw

    名探偵グミの活躍、今後とも期待してるよ!

    ・・・・っということは?

    シリーズ化なんてどうでしょう。

    ひまちゃんがそこらへんは決めちゃって、下さいw

    馬鹿一名の意見として・・・なんでw

    では、失礼しますっ!!

    2011/09/18 17:50:44

    • 向日葵

      向日葵


      久しぶりー(?)美亜ちゃーーーん^^


      題名見てゾクッ!?

      確かにそうだよな、うんw
      犯人はヨイチなのですぞw
      なすに口・・・・?

      僕が作ってあげたw((

      嘘嘘、冗談w

      シリーズ化かぁ・・・・考えとく!!っじゃー

      2011/09/20 18:26:56

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