生温い風の中で　つたない深呼吸をして
　誰を呼んでいるの　誰も見ないでいるの
　優しさが歪み映る　水溜まりのプリズム見て
　僕が泣いているの　僕は笑っているの

　浮かんだ"ナゼ"のシャボン　吹き飛ばし遊び
　答えを知ることすら　いつも恐れてる

　どうか　僕を見ないで　全てを暴かないで
　触れられぬ内は　傷にも気付かないから
　諦めに似た　創り上げた自分を
　知って　知らないで　輝いてるつもりなの


　愛されることの意味を　素直に受け取れないまま
　どこに立っているの　どこで立ち止まったの
　優しさはいらないから　机上の空論が揺らぐ
　君の中にいるの　君を拒んでいるの

　このままだって別に　生きていけたのに
　どうしてそんな僕を　砕こうとするの

　やめて　僕を見ないで　愛で抱き締めないで
　偽善でもいいと　傷へと触れようとする
　君の言葉が　屈折してきらめく
　それは　七色に　僕を色付ける光


　捨てられるぐらいなら　先に捨てようとする
　愛されたい　愛してる　迷走するエゴに
　変わらず傷付くなら　変わり傷付けばいい
　胸を穿つ　君の声　どうして響くの


　生温い水の中で　これでいいと諦めてた
　優しさで包み込んで　もう涙も乾いてるの

　どうか　聞いて

　僕を見ていて　全て抱き締めていて
　触れられた傷は　癒しの過程を辿る
　ワガママに似た　忘れていた望みを
　知って　噛み締めて　君が見てる僕を知る

　君を見てるよ　今度こそ真っ直ぐに
　振りかざすハンマー　砕かれた先の空で
　僕の世界が　光を受けきらめく
　それは　粒になり　消えてゆくダイアモンド