残響サマー
照り付ける太陽が焼き付けた傷痕は
いつまでも痛みが消えてくれなくて
ベタついた南風 吹き付けて呼び覚ます
揺らめいて取り返せない未来を
聴こえなくなって
解らなくなった
ただ
俯いたままで最低な僕は
言葉さえ失くして彷徨うだけ
無くなってしまいそう
溶けだしてしまいそう
狂ってしまいそうな僕の
頭の中で
過ぎ去っていく夏の残滓響き渡る
陽炎のような時は二度とない
いつだって愛憎は
暴走する歪な感情
色褪せ崩れてく
存在証明
見透かされ晒された
本当の僕の姿
流れつくモノクロの世界に
見えないままで
知らないままで
いっそ
消せなかった罪に塗れてしまうなら
明日なんて来なくて良かったのに
消え去ってしまえば
壊されてしまえば
間違ってしまいそうな夜に
無くなってしまいそう
溶け切ってしまいそう
狂ってしまいそうな僕の
頭の中で
諦めてた夏の残滓響き渡る
過ぎ去って行く時にさよならを
今でも
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