零時に鐘が鳴るのです
神(ちち)よ、神(ちち)よと涙声
零時に扉は開くのです
聖母(はは)よ、聖母(はは)よと唄う声
月の光が射し込んだ
瑠璃色の湖に
ゆらり逆さに映るのは
古びた祈りの城
水底の教会に
一人の少女は歌を捧げ
澄み渡る蒼の世界に
翡翠色の光を灯す 今日も
銀色の十字架が
いつか朽ちる日まで
零時に鐘が鳴るのです
神(ちち)よ、神(ちち)よと縋る声
零時に扉は開くのです
聖母(はは)よ、聖母(はは)よと誰の声
月の満ちる夜ならば
瑠璃色の湖に
ゆらり逆さに映し出す
想い出の欠片
水底の教会に
ひとりの少女はすべて捧げ
張り詰めた静寂の中で
変わらず指を組む 明日も
祝祭の夢に
永眠(ねむ)る その時まで
――――――ave maria...
水底の教会に
独りの少女は歌を捧げ
終わらない祈りを積み
透明な傷を重ねる ずっと
祝祭の夢が
そっと手招くまで
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