「会いに行くって、、、居場所なんかわかるわけないしホントは家族なんていないかもしれないんだよ?」
「場所ならわかる。」
「え?」
「山葉博士から渡されたんだ。」
そういって俺はフラッシュメモリを見せる。
「実はな、昨日この中身を見たんだが、、」
俺はこ中身のことをミクに話す。
中にはテキスト以外のファイルが入っていた。
その中にミクの兄弟と思われる名前を発見した。
KAITO、MEIKO、そして鏡音。
「それでだな、山葉博士は自分のいた研究所のコンピューターにスパイウェアを仕込んでいったらしいんだ。
そしてメモリの中に研究所のホストコンピューターへ進入するためのプログラムがあったんだ。
俺はそいつを使いコンピューターに侵入しお前のことやお前の家族のことを調べた。
それでだ、お前の兄弟、、、鑑音は静岡の研究所、お前も静岡の研究所に居たらしいが鏡音が居るのは第二研究所の方だ。
んでKAITOとMEIKOは東京の研究所に居るらしいんだ。」
「そ、それで?」
「お前の家族はみんな戦闘目的に開発や改良が進められているようだ。俺はそんなことはあっちゃならねえと思う。
VOCALOIDは歌うためにあるんだ。
、、、、今夜、静岡に向かう。そして手始めに鑑音を助け出す。」
「、、、ありがとう。」
「お礼はとりあえず周りのお邪魔虫を蹴散らしてからな。」
「え?なんのこ、、、」
銃弾がミクの髪を掠める。
「いいムードなんだから自重しろよ、おっさん。」
「なぜ我々が回りにいるとわかった。」
「長い付き合いだぜ?おっさんの体からは俺の好きなラーメンのダシのにおいがするんだよ。」
ラーメン屋のおっさんの方に体を向ける。
「そうか、だがもうすでにこの周りは組織の人間でいっぱいだ。逃げられねえぜ。」
たしかに、ゴツイ男どもが俺等を囲んでる。組織っていうからには黒スーツかと思ったけどみんなカジュアルな格好だね。
「ってか店はいいんですか?」
「あんな人気のない店なんてもうとっくの昔に潰れたさ。今は組織のアジトだ。」
「あ~はいはい。店はダミーってわけね。通りでいつも客がいないのに営業し続けられたわけだ。」
「ミクをこっちによこせ。」
「だってさ、どうする?」
「私、、、ヤダ、、、、」
「だとさ。んじゃ、俺達は逃げさせてもらいますよ。」
「緊張感のない奴め。いいだろうせいぜい努力はしな。」
ゴツイのたちが一斉に突っ込んできた。
「ねぇ、何か弾いて。」
「は?」
なに言ってんだ?緊張感なさすぎだぜ?まあ俺もだが。
「早く!」
俺は何がなんだかわからないまま弾いた。
緑の風が吹いた。
「な、、、、」
おっさんが情けない声をだしてやがる。
なんということだろう。ミクはあのゴツイのを一瞬にして捻じ伏せた。
「VOCALOIDは音楽の力でこんなにも強くなるんだな。」
って感心してる場合じゃない。すぐに逃げなきゃな。
「よし、逃げるぞ。」
「うん!」
俺はおっさん達が乗っていたと思われる車に乗り込む。
「鍵が挿しっ放しってのが運のつきだな。悪いが借りてくぜ。」
俺はおっさんにそう言い残すとそのまま車を走らせる。
後ろからなんか聞こえるが気にしない。
時間はもうすでに深夜、場所は静岡の山奥。
「あれが鏡音の居る研究所だ。警備は厳しそうだが排気ダクトを通れば楽に行ける。」
ミクはほとんど聞こえてないらしい。多分家族に会えることからだろうか。
「ミク、行くぞ。」
「うん、、、」
排気ダクトはすぐに見つかった。
「このままずっと奥まで行かなきゃならねぇ。ってことでギターはここに置いていかなきゃな、、、」
俺は近くの茂みに隠す。
ダクトに入ってから一時間経過した。
「あまりいい気分ではないな、、、」
「、、、、」
鏡音はここら辺に居るらしいのだが。なかなかそれらしい部屋の上にはでない。
「とりあえず下に出よう。見た感じ人が居なさそうな倉庫っぽいし。」
ダクトから抜け出して当たりを見回す。誰も居ない、、、ん?何か聞こえる。
俺とミクはコンテナの陰を何も考えずに覗く。
若い男女が二人。
俺達と目が合う。
ボガッドスッ
、、、すまん。驚いて殴っちまった。ミクも同じ気持ちだったのか女の方に正拳突きを食らわせていた。
「気絶しちまったな、、、見たとこ研究員だ。白衣を頂いていこう。」
白衣を奪ったあとこいつらが目を覚ましたあと動かれないように近くにあった梱包ようのガムテープでグルグルに巻いてやった。
白衣を着て倉庫からでる。
「とりあえずこのまま奥に行こう。警備が頑丈そうなのとこに鑑音はいるだろう。」
何度か同じ白衣を着た人とすれ違うがまったく怪しまれない。
しばらく歩くとライフル銃を持った兵士のような迷彩服を着た男が二人立っていた。多分そこに鑑音がいる。
「どうして進入しようか、、、」
考えているとその部屋から男が出てきた。
こっちに向かってくる。
「ある、晴れた日の事、魔法いじょ♪ん?な!何だね君たち!」
ドボゴッ!
今度は同時に男を殴っていた。考えることは同じなのね。
白衣の中に部屋の鍵を開けるものと見られるカードが入っていた。
「ミク。」
俺はミクに視線を向ける。
「うん。」
この後の考えも同じだろう。
おk。迷彩服は敵だ。
ドブッ!ズドッ!
「、、、こいつら兵士じゃないのか?」
一発で伸びちまった。
さて、今度は銃でも頂きますか。
さすがにライフルは重いので迷彩服の中に入っていた銃を頂く。
扉を開ける。
そこには鏡音と思われるカプセルの中に入ったVOCALOIDと思われるものが二つ。
「ど、、、どっちが鑑音なんだ?」
「どちらもさ。」
後ろから冷たい声が聞こえた。
VOCALOID ~watashiniutawasete~3
前作から二時間ちょっと。
新作です。
なんかこれ長くなりそうな予感、、、
とりあえず鏡音姉弟は次回登場予定です。
前回
http://piapro.jp/a/content/?id=ydywodpvpaq6j1oz
次回
http://piapro.jp/a/content/?id=pcoa1jvz1tmy0frw
あ、あと最後に出てきた声はなんと、、、、
補足で説明させてもらいます。
主人公が住んでいるのは名古屋という設定です。
なぜかというと自分が名古屋に住んでいるので。
ただそれだけです。
カガミネが違ったので修正します、、、
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HiBiKi
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ちょwwハルwwwジャスラttkwwww
はあ、はあ、次回に期待。
2008/05/30 17:02:48
タラバ
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ところで、ハルオタの警備兵はどうかと…。
2008/05/11 17:14:22
タラバ
ご意見・ご感想
お、新作発見。展開が速いですな。
・
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ニート強えぇ~!尾行能力に旧式OSハード使いこなしてて格闘経験者っていったい…?
カガミネが難しい漢字になっています。…ネタですよね?修正希望します。
では続編へ。飛べ!こんちぬえd!
2008/05/11 17:13:03