外は今日もにぎわっていた。

我々は神とともにある。

そう叫び、歓声を上げる。

私たちは天国に行くんだ。

死なんて怖くない。

僕は言った。

僕も戦士になるんだ。

妹が目を輝かせる。

本当に?凄い!

僕は胸を張った。

本当さ。

僕は妹の手を引いて走った。

空は白々しいくらい青かった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

【シーン1】青い空の下で【赤い空】

何故神の名を叫ぶのか。
そんな疑問を持ったことがおありでしょうか?
自分にすがるものがなくなったとき、最後にすがるのが神なのだと思います。
その神に求めるものが大きくなった時、
本来静かで穏やかなはずの信仰が、過激な歓声へと移り変わる。
そんな推測をしています。

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投稿日:2008/12/28 21:19:32

文字数:154文字

カテゴリ:小説

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