それからふたりで逃げたの。










それから何日か経って
となりの街に誰か逃げてきたの。
その人は
「斧を持った赤ずきんが」

それだけ言って亡くなったって。




あたしはその日から赤ずきんよ。
それから誰もこの森に来ないの。近付かないの。





蓮はあたしを気遣ってくれるの。
蓮があたしを育ててくれてるの。
蓮だけがあたしの家族。





あたしは
時々森に迷い込んでる人を切る。
あたしを切り付けるから。

何人かは逃げてくけれど。





この森を通りきった人はいない。
森の途中で消されてくの。





さあ今日も
誰か迷い込むかしら?





あたしが相手になるわよ。










この赤ずきんが。










ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

怖い赤ずきんのお話Ⅳ


完結(´∀`*)




小説って書くのむずかしい!!

閲覧数:118

投稿日:2010/12/12 17:17:55

文字数:339文字

カテゴリ:小説

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